タイトル:職人・工務店のためのリフォームマニュアル 計画立案編

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概要

職人・工務店のためのリフォームマニュアル 計画立案編 の電子ブックです。平成27年度発行 編集・発行 全国建設労働組合総連合

クルで補修を行う事が可能となり、住まい手のメンテナンスコストの低減につなげる提案も可能となります。5)雨樋屋根の周辺の周辺部材となります。雨樋も、住まい手では点検しにくい部位となり、ゴミによる雨詰まりや支えとなる金属部材の「ゆるみ」や「腐食」等のチェックが必要です。一般的には、15年程度での交換が望ましいと言われています。3外壁外壁は、屋根と同様に住宅の外観のイメージを左右する重要な場所となります。また、汚れや劣化が住まい手にも理解しやすく再塗装等の補修工事が行われやすい箇所と言えるでしょう。外壁材は、使用する種類によってメンテナンス費用等にも大きく影響を与えるので、チェックが必要な個所が多々あります。1)サイディングサイディングには、主に窯業系と金属系の2種類があります。窯業系は、セメントと繊維質を主な原料として圧力をかけ高温で成形したものです。また、金属系は金属の板金を表面材として裏に断熱材を入れたものです。どちらも、成形後に塗装処置が施されているため再塗装等のメンテナンスが必要となります。また、窯業系サイディングは、ひび割れや欠け等の欠損、表面劣化、シーリング材等への注意も必要となります。金属系のサイディングの場合は、スチール系では錆や色あせ、アルミ系の場合は傷等への注意が必要です。2)ALCコンクリートを軽量気泡化した素材で断熱性、耐火性、耐久性に優れており、ビルなどによく使われます。塗装の劣化が進みすぎると、再塗装ができないのでご注意ください。ひび割れ、色あせ、寒冷地では爆裂等への注意も必要です。再塗装の目安は、10年~15年となります。3)セメントモルタル15年~20年前に、中心となる外壁材です。砂とセメントを混ぜ合わせて塗りつけた外壁となります。特徴は、強度が強く、防火性に優れています。注意点は、防水性能が下がった場合、劣化の進み具合が急激に進みなすので、定期的なメンテナンスを必要とします。剥離、ひび割れ、カビ等への注意が必要です。4)タイルタイル素材そのものの強度は強く耐久性のある外壁と言えます。タイルそのものは洗浄や保護塗料の再塗装でメンテナンス出来ます。但し、タイル張りの場合、注意が必要となるのは、タイル目地の老朽化になります。目地の劣化を放置すると、目地割れで雨水が入り、タイルの剥離などの原因となる事が多いといわれています。5)土壁日本古来の工法と言え、防火・防水・防音性などのほか、素材自体が持つ呼吸性から調湿機能にも優れている素材と言えます。12