タイトル:職人・工務店のためのリフォームマニュアル 計画立案編

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概要

職人・工務店のためのリフォームマニュアル 計画立案編 の電子ブックです。平成27年度発行 編集・発行 全国建設労働組合総連合

●防湿層の施工の例断熱材の施工をする際には、壁体内結露を防止するために防湿層の施工が重要です。次の表は、透湿抵抗比の計算例です。たとえば、6地域の外壁では、透湿抵抗比=断熱材の内側の透湿抵抗÷断熱材の外側の透湿抵抗が2以下となる場合に、防湿フィルムの施工が不要になります。表1のように外張断熱は、断熱材より室内側の透湿抵抗が高く室内の水蒸気が気温の低い屋外に出ないため結露が生じにくい構造です。部位別計画の立案リフォーム計画の立案表11外側2断熱材の内側断熱材の外張断熱(壁)・フェノールフォーム3種1号t40・モルタル水セメント比65%調合比1:4t20・木ずりt12・せっこうボードt12.5・透湿防水シート・通気層(t15)+外装透湿抵抗(m2・s・Pa/ng)0.011040.00152-0.000315計(0.012875)0.000190.0017計(0.00189)透湿抵抗比1÷2 6.8121693→全地域OK図67外張断熱室内側の既存せっこうボードの上に断熱材を張る内張断熱の場合、屋外側の透湿抵抗が高くなり結露が生じやすくなります。断熱材の屋外側に透湿抵抗が高い合板がある場合は注意が必要です。表2内側1断熱材の内張断熱(壁)・フェノールフォーム3種1号t40・せっこうボードt12.5透湿抵抗(m2・s・Pa/ng)0.011040.000315計(0.011355)外側2断熱材の・せっこうボードt12.5・合板t9・アスファルトフェルト20 kg・モルタル水セメント比65%調合比1:4t200.0003150.0081090.0020.00152計(0.011944)透湿抵抗比1÷2 0.9606865→沖縄以外NG図68内張断熱表3のように断熱材の室内側に防湿フィルムを施工すると結露が発生しにくい構造となります。断熱材の設置139