タイトル:職人・工務店のためのリフォームマニュアル 計画立案編

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概要

職人・工務店のためのリフォームマニュアル 計画立案編 の電子ブックです。平成27年度発行 編集・発行 全国建設労働組合総連合

2トイレについてオムツを使うようになると自立性が損なわれ、寝たきりになる確率が格段に上がるといわれています。こうした意味で、トイレへ自分で行けるかは、自立した生活がどの程度できるか重要な意味を持ちます。トイレの内部に手すりを設けることは、当然ですが、「トイレリフト」といって便座が電動で昇降しトイレへの着座や立ち上がりをサポートするものや、背もたれやアシストバーが付いた「システムタイプのトイレ用手すり」もトイレを安全に使用するためには有効です。また、高齢者になるとトイレが近くなるので、日頃いる部屋からトイレまでの距離が重要です。もし、自分の寝室にずっといることが多いのであれば、押し入れなどをリフォームしてトイレを隣接させるなどは、就寝時にトイレに行くにしてもベッドからトイレまでの移動距離が短くなり各段に利便性が上がります。部位別計画の立案リフォーム計画の立案図41はねあげ可能な両手すり立ち座りの動作の補助や、介助の際に手を掛ける。図42身体状況に応じて組合せる手すり後付けの両手すりに、アシストバー、背もたれ、前方ボードを組合せる。3その他の水廻りについて浴室の手すりの位置は、通常は右利きが多いので、その動きに合わせて付けるようにします。いよいよ介護が必要となった時には、介護者と一緒に入れるよう入口は3枚引戸として最低でも1616タイプ(1坪)の広さを確保することが理想です。その時の介護の程度によりますが、身体を頭側から支えられるよう浴槽の片側が空いているタイプとするなどの工夫が必要なこともあります。浴室のタイプによっては、洗い場から浴槽へリフトがつけられるものもあるので、今後を考える意味で、住まい手によく内容を説明することが必要です。段手差すのり解の消設置図43左:3枚引戸、右:後付けのスライドチェア(TOTOシステムバスルームサザナカタログ2014.6、p128、162)115