タイトル:職人・工務店のためのリフォームマニュアル 計画立案編

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概要

職人・工務店のためのリフォームマニュアル 計画立案編 の電子ブックです。平成27年度発行 編集・発行 全国建設労働組合総連合

サイディングとモルタル塗りでは、高圧洗浄後の工程が変わります。サイディングでは、劣化したシーリングを除去し、上塗りを行った後に、再度シーリングを行います。サイディングで使用する上塗り塗料は、2液性のシリコンウレタン系塗料が良く使われますが、この塗料は、弱溶剤系で臭いが出るので、近隣等への挨拶の際に、いつからいつまで、臭いが若干することを伝えておく必要があります。一方、モルタル塗りでは、高圧洗浄のあと、クラックの状況を調べます。1mm以下の下地にまで達しないヘアークラックはそのままにして、下塗りでカバーしますが、それ以上のクラックに対しては、Vカットなどの補修が必要になります。上塗りには、クラック対策として塗膜が厚めで弾性を持ち、近隣へ対する溶剤の臭いに配慮したシリコン系かフッ素系の水性塗料が、多く使われます。木製外壁の場合は、納まり上から裏面へ水が回り、外壁内に侵入する恐れが高いので、高圧洗浄をあまり行いません。スクレーパーで汚れを除去し、塗られていた塗料と同じものを再塗装します。部位別計画の立案リフォーム計画の立案(3)その他チェックしておくべき事項その他の工法として、既存の外壁をそのままにして上からサイディング等を重ね張りする工法があります。この工法だと150~250万円になります。フッソ系塗装とあまり変わらない金額となります。無論、使うサイディングの種類やその仕様により金額は様々ですが、検討してみる価値はあります。ただし、外壁が重くなるので、耐震上の検討を行っておく必要があります。劣化したサイディングや木製外壁、モルタルの外壁を解体して新しく張替える工法もあります。この場合、耐震改修や断熱改修を同時に行うことは、これからの住まい手の生活を考慮すると非常にメリットのある選択です。費用は一度に300~500万円に倍増しますが、メリットを住まい手に話し、ぜひ提案してみてください。外装101