タイトル:職人・工務店のためのリフォーム現況検査手順書 第Ⅰ章、第Ⅱ章、資料編

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概要

職人・工務店のためのリフォーム現況検査手順書 第Ⅰ章、第Ⅱ章、資料編 の電子ブックです。平成29年度発行 編集・発行 一般社団法人 全建総連リフォーム協会

Ⅰ-4OB顧客は最大のアドバンテージ新築住宅のご提案とリフォーム工事のご提案には、同じお施主様を対象としていても大きな違いがあります。新築住宅の場合は、お施主様の需要を掘り出し何もない場所に新しく住宅を建てる(または、建替え)ご提案を行うのに対してリフォーム工事の場合は、まず「お住まいの住宅があること」が前提となります。ご存知のようにどんな住宅であっても一定期間が経てば、必ず補修が必要になります。リフォーム工事の多くは、この補修作業の延長線上にあります。家があることで必ずリフォームの需要は発生しますが、何処にリフォームを依頼するかを決めるのはお客様になります。この点は、新築も同じですが相談を受ける立場に立つことが最も大事な第一歩となります。このように考えた場合、お施主様との接点が元々ありお施主様の住宅を熟知しているOB顧客を持つ工務店様にはリフォーム工事に対して大きなアドバンテージを最初から持つことになります。また、お施主様の住宅を守るための維持管理のご対応は工務店本来の業務として大事なポイントといえるでしょう。OB顧客であるお客様を訪問することが、事業者にとって少なからず利益をもたらすことは、ご理解されていることと思いますが、「そんなに上手くいくはずがない」と考えられている事業者の方は多数いらっしゃると思います。しかし、お客様にとって住まいは大事な物であり不安や不満を相談する先に困っているのも事実です。であれば、最初のハードルさえ超えてしまえばOBのお客様にとって事業者の皆様は大事なパートナーと考えられる可能性も十分あります。―8―