タイトル:職人・工務店のためのリフォームマニュアル《見積り編》

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概要

職人・工務店のためのリフォームマニュアル《見積り編》 の電子ブックです。平成28年発行(ver1.0) 編集・発行 全国建設労働組合総連合

見積基書本作的成なの考え方2リフォームのメカニズム住宅は、木材やアルミ等の金属・モルタル、ガラス、土等の様々な素材をもとに構築されています。これは、住宅建材や、住宅設備機器といった工業製品も含めた集合体と考えることが出来ます。このため、住宅を構成するすべての素材は耐久資材としてそれぞれに寿命やメンテナンスを行うべき時期が必ず来ます。「物」である以上この寿命から逃れることは出来ませんが、補修やメンテナンスを行う事でその寿命を長らえることは出来ます。また、様々な素材で構成されている以上、そのメンテナンスの時期や入替の時期に違いが発生します。また、その使用頻度や環境によって劣化の時期に違いも現れてきます。こう考えると住宅は大型の一般消費財として捉えることが出来ます。主となる構造材や断熱材等の下地を除き住宅各部位や設備機器では、約5年を契機に必ず詳細の点検や補修の必要性が発生するのです。住宅がある以上は、必ずリフォーム工事の需要が、発生するものと言えます。部位5年後10年後15年後20年後25年後30年後防蟻薬剤処置薬剤処置薬剤処置薬剤処置薬剤処置薬剤処置屋根点検塗替え葺き替え点検塗替え葺き替え外壁点検塗替え点検塗替え点検塗替えベランダバルコニー点検補修点検補修点検補修開口部点検補修点検補修点検補修住設機器点検補修交換点検補修交換【図3.部位別劣化対応(例)】※各部位で選択された建材種別によって劣化時期・対応は異なります。上記図3は、住宅の一部部位における補修・入替の時期の目安となります。使用建材の種別や使用頻度、環境、所有者の経済状況等によって対応時期は、若干変化します。住宅は、15年を目安にその前後の約5年の幅の中で、リフォーム必要性が必ず発生するのです。5