タイトル:職人・工務店のためのリフォームマニュアル《見積り編》

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概要

職人・工務店のためのリフォームマニュアル《見積り編》 の電子ブックです。平成28年発行(ver1.0) 編集・発行 全国建設労働組合総連合

8.実?予算書と?積書見積書を作成する上で、最も肝心なものが実行予算書になります。実行予算書は、元請けである工務店が他の協力業者にどのような工事内容をいくらで発注するかが記載されたもので、一般的には協力業者にその都度見積りを取り作成しますが、リフォームでは新築と異なり少量工事が多いので、見積りを取ることそのものが、互いに手間や負担となるので、予め作った機器材料リストと協力業者作業時間リストから材工分離して作成すると自社でいつでも対応できるので、見積りが苦になりません。また、実行予算書では、元請けの工務店の経費を本社経費実績に応じて25~40%程度見込みます。本社経費実績とは、事務所の家賃、光熱費、事務員の給与、社用車の経費、営業経費、コピー費などで、会社規模が大きくなると営業マンの給与などが入り経費率が高くなる傾向があります。一般的には、経費は少なくても30%程度ないと利益は上げ難いとされていますが、次頁の事例では、通常この経費に現場経費として含まれる現場監督の人工を協力業者と同様に計上して作業内容の確認をできるようにしています。また、リフォームでは、現場監督の行う業務は非常に多く、これを見誤ると経費倒れになり利益は上げられなくなります。実行予算書と見積書見積書のつくり方83