タイトル:職人・工務店のためのリフォームマニュアル《見積り編》

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概要

職人・工務店のためのリフォームマニュアル《見積り編》 の電子ブックです。平成28年発行(ver1.0) 編集・発行 全国建設労働組合総連合

2自社で工事を?う以外の部分を担当してもらう協?業者とリフォーム工事費の考え方を整理する。○人工は、時間単価とするか半日単価、?日単価とするか?・リフォーム工事では、きっちり8時間(一人工)掛けて作業が終わるものは少なく、実際はトイレの便器の撤去・据え付けの作業時間4.5時間やコンセントの移動などの電気配線では0.5時間といったものが出てきます。これを8時間の一人工と見ると少量工事では、膨大な人工数が積みあがってしまうので、例えば、工事項目ごとに時間単価の取り決めを行うなどのことが必要となります。○資材の運搬、解体材の処分は元請と作業者のどちらが?うのか?・リフォームで新設する材料や機器は、原則元請の発注としますが、その配達先を現場にすると、受領時に監督等が必要で人工が余分にかかります。設備機器であれば、取付け業者に送り、現場までの運搬をお願いするなどの取り決めが必要となります。また、撤去した便器等について、少量工事であると特段産廃をまとめて廃棄することを行わないので、例えば処分を取付け業者にお願いし、その費用は例えば5,000円などと決めておくことなどです。○毎日の作業時間や工事ごとの標準の作業時間を決める。・リフォーム工事は、掃除に始まり掃除に終わると言っても過言ではありません。毎朝、挨拶し、その日使う道具を出しその日使う建材や機器を運搬し、作業予定外の部分に影響を与えないかを確認した上で作業を始めます。また1日の終了時には、建材や機器を片付けきちんと掃除を行い帰ります。したがって、1日の作業時間は、始業時の30分の準備と終了時の30分の掃除を除き実質7時間となります。標準の作業時間とは、例えばトイレの便器の交換の作業時間を、取り外し、撤去、取り付け、確認を含めて4.5時間などと決めることです。設備機器全てで必要になるとともに、クロスの剥がしや貼りのm2あたりの時間を決めておくことも必要です。工事途中で依頼主から要望が出て数量が増えたり減ったりした場合、通常のグロスで決めるやり方では、辻褄が合わなくなり説明に苦慮することになります。○毎日の工事後の清掃等について取り決めを?う・毎日作業前に30分準備を行い、終了時30分片付け掃除を行うことは、前述しましたが、作業に複数の協力業者が入っている場合、何処が掃除を主体的に行うのか、出たごみはどこが持ち帰るかなどを決めておく必要があります。通常は、最も作業量が多い協力業者が行うこととして、前もって発注時に各協力業者に伝えておくことが必要となります。76