タイトル:職人・工務店のためのリフォームマニュアル《見積り編》

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概要

職人・工務店のためのリフォームマニュアル《見積り編》 の電子ブックです。平成28年発行(ver1.0) 編集・発行 全国建設労働組合総連合

4屋根についての考え方下葺材(アスファルトルーフィング940等)JIS A6005JIS A6008・アスファルトルーフィングの通常品は、新築後15~20年で゙、粘性が失われるため釘穴等の止水性能が低下し、防水性能を保持し難くなります。・また、熱や紫外線で劣化するので、屋根に総称を受けていない場合であっても、通気工法が採用されていたかどうかなどによっても劣化が促進されるので注意が必要です。・しかし、下葺き材の身の葺替えは不可能なので、仕上材の葺替えに合わせて葺替えを行います。※現在のJIS仕様になったのは2001年。※改質アスファルト(ゴムアスも含む)と昔のアスファルトルーフィングの劣化の目安は同じ※劣化しにくさは製品のグレードによる。30年以上の高耐久性製品もある。0 10 20 30修理する場合は全面葺▼▼▼▼き替えの必要あり劣化葺替え▼▼考え方を整理する見積書のつくり方谷部(入隅・流れ壁際)修理する場合は葺き替えの必要あり・屋根ふき材がなんであっても、谷部(入隅と流れ壁際)は通しの金属板で作成し、同材で増葺きを行うか、アスファルトルーフィングの増張りが必要(増張りは2008年から仕様書に加筆)・カラー鉄板など金属板の耐久年数は10年程度、亜鉛めっき鋼板は耐久性が低い0102030▼▼▼▼▼劣化葺替え▼▼粘土瓦JIS A5208・粘土瓦の耐久年数は長く、定期的なメンテナンスの有無がリスク要因となる※定期的なメンテナンスでずれ、ゆがみ、通りの狂いが解消されている場合性能を維持しているといえる。0102030▼▼▼地震後や瓦のズレがある場合は雨漏りに注意。躯体の変形等が生じている場合は詳細調査補修▼プレスセメント瓦等(厚型スレート)JIS A5402住宅屋根用化粧スレート(コロニアル)JIS A5423塗覆装鋼板葺き(ガルバリウム鋼板等)JIS G3312JIS G3318他・コンクリート瓦(モニエル瓦、該当JIS無し)は2000~2010年までに生産や販売が中止された製品が多く、入手が限られる。・コンクリート瓦の塗替えはスラリー層の下地処理や除去などが必要0102030▼▼▼▼▼▼▼塗替え塗替え葺替え・2004年前後の無石綿化初期の製品は、築後10年程度で極度の割れ・クラック・滑落・欠損が確認されている。強度が低い。0102030▼▼▼▼▼▼▼塗替え塗替え葺替え・1968年着色亜鉛鉄板のJIS制定当時は2コート2ベーク、ガルバは90年から、94年の普及率はカラー鉄板63%、ガルバ18%、金属板葺きは95年10%、09年15%0102030▼▼▼▼▼▼シーリング塗替え葺替え屋根は、下葺き材と仕上げ材で構成されます。一般的に下葺き材にはアスファルトルーフィングが使用されますが、その通常品の耐用年数は、20年程度でアスファルトの粘性が失われ、釘穴等から水漏れしやすくなります。しかし、下葺き材だけを20年ごとに葺きかえる訳にはいかないので、屋根は30年ごとに仕上げの種類を問わず下葺き材まで葺きかえることを前提とします。仕上材は種類に応じて塗替えを行い、割れや雨漏りがない限りは、30年間持たせることを前提とします。注意事項として新築から20年以上住宅屋根用化粧スレート(コロニアル葺き)の塗替えは、基材が薄く塗替えが行われてないと劣化が進んでいる場合が多く、雨漏りが起きてなくても、塗替え作業により基材を壊す恐れがあるので、リスクが高いと言えます。53