タイトル:職人・工務店のためのリフォームマニュアル《見積り編》

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概要

職人・工務店のためのリフォームマニュアル《見積り編》 の電子ブックです。平成28年発行(ver1.0) 編集・発行 全国建設労働組合総連合

○耐久性(劣化軽減)1)耐久性の確保に必要な性能年代基礎?ち上がり床下換気?・防湿日本建築防災協会「木造住宅の耐震診断と補強方法」の基準にお?1979年◆1960年公庫仕様書の参考図地盤面より24 cm●1951年建築基準法換気有効面積300 cm 2以上5m間隔以内いて総合評点1.0以上とするために、劣化低減係数D=1.0に近づ地盤面より30 cm障のない寸法の換気?設置くよう向上させることが基本である。(フラット35や自治体等への申請する耐震改修の場合は、地盤面より40 cm◆1982年公庫仕様書屋内床下部に適切な位置に?障のない寸法の換気?設置各々基準を確認する)屋根、樋、外壁仕上げ、露出した躯体、バルコニーについて、劣化による雨漏り等の恐れのない状態が求められる。また、水廻りとして浴室のタイル等による壁が健全な状態であることが求められ、床面の判断により、軸組の傾斜や仕口の破損等の恐れを排除し、床下に腐朽や蟻害がないことも必要である。2)建材の変遷【外壁】窯業系サイディング材は1970年代ごろから、商品開発が始まり、2009年には戸建て住宅の約7割に外装材として使用されている。外壁の下地は、1987年頃は木ずりが約3割を占めていたが、1989年には5割弱が面材となっている。【浴室】1975年頃から、戸建住宅用のユニットバスが登場し、1989年には単体浴槽の出荷数を上回っている。2000年代では約9割の戸建住宅に採用されている。防水性の確保は、住宅の寿命に大きく関わることから、気密性や施工精度の高いユニットバスの登場は、従来の在来工法の浴槽に比べ、水漏れや壁面クラックによる漏水の減少化が考えられる。【土台】1971年の建築基準法の改正で木材の防腐措置が追加され、同年の旧公庫仕様書にも防腐処理土台が追加され防腐・防蟻処理剤●クレオソート1950年の旧公庫仕様書では、コンクリート類に接する箇所へのクレオソート塗りの記載がある。1970年になると、土台下端、浴室等湿気のある場所のモルタル下地、外部モルタル塗りとなる場合の地盤面より1mの軸、胴縁となり、1978年に柱、筋かい、土台、壁下地となっておりクレオソートを前提として書かれている。●CCA加圧注入材CCAの加圧注入による1960年代後半から住宅土台?の保存処理?材の?産量が増加したが、1997年を境にCCAた。旧公庫仕様書では、土台の樹種について1950年は「桧、ひば」、1979年に防腐処理土台が加わり、1982年処理?材の?産量が急激に減少している。薄緑?の外観をしているが、材面の汚れがひどい場合や表面処理?防腐・防蟻材を塗布している場合は、判別がつきにくいため、廃棄時には注意する。以降は現在のD1の特定樹種もしくは加圧防腐処理土台となっている。52