タイトル:職人・工務店のためのリフォームマニュアル《見積り編》

ページ
50/162

このページは 職人・工務店のためのリフォームマニュアル《見積り編》 の電子ブックに掲載されている50ページ目の概要です。

「このページを開く」か「最初のページを開く」で、ぞれぞれのページが開きます。

概要

職人・工務店のためのリフォームマニュアル《見積り編》 の電子ブックです。平成28年発行(ver1.0) 編集・発行 全国建設労働組合総連合

2 ?造住宅の仕様の変遷年代~1950年代(~S34)1960年代(S35~S44)1970年代(S45~S54)■耐震性能の基準の変遷■1970年代まで壁量不足、部材の劣化に注意無筋の基礎に注意■1970年代以降部材の劣化に注意(必要壁量)(重い屋根)(軽い屋根)総2階建ての概念がほとんどなかったことから右のような問題があげられる総2階建が普及81年以前の注意点・耐力壁が少ない・耐力壁が偏っている・接合部が弱い・床・屋根の剛性が弱い(接合金物)←1924年「筋交いはボルト・かすがい・釘・その他金物で堅結しなければならない」と施工令で規定。柱はかすがいでとめる仕様が一般的。←1960年代以降筋交いの堅結に平金物が使われ始める。●1951年公庫仕様埋め込みボルト:径13埋め込み長さ:18cm間隔:2.7m内外●1975年公庫仕様アンカーボルト:径13,埋込長250mm/間隔2.7m内外,筋交耐力壁上端・面材耐力壁両側の柱付近、土台切れ部に設置【軸組みの倍率の変遷】種類S25S34S56(基礎)71年以前の注意点・積構造の可能性無筋も可の時代81年以前の注意点・無筋コンクリート土塗壁(裏返し無)土塗壁木ずり壁(片面)木ずり壁(両面)三割りまたは鉄筋筋交二割り筋交柱同寸筋交柱同寸筋交0.5 0.5 0.50.51.00.51.50.53.02.01.52.04.03.00.50.51.01.52.04.5 3.08.0 6.0 5.0建基法公庫仕様●1950年制定柱小径の強化、筋交寸法、必要壁量や壁倍率の具体化○1950年柱・土台:100×100mm○1951年埋め込みボルト:径13埋め込み長さ:18cm間隔:2.7m内外●1959年改正・柱の小径の強化、必要壁量の強化・土台、基礎の規定○布基礎の導入●1962年以降2階建ては底盤の設置をするよう公庫仕様に掲載。●1971年改正・防腐措置の追加、木材の有効細長比<150・コンクリート、鉄筋コンクリート造の布基礎を土台に堅結○1971年れんが積、石積、コンクリート積の基礎の掲載を削除○1975年アンカーボルト仕様詳細化構造用合板(JAS)掲載○1979年防腐処理土台の追加接合金物はZマーク表示金物か同等品とする。■断熱性能の基準の変遷1980年まで関連する基準は特になし■1980年代までの住宅断熱化の必要性が高い。■1990年代以降の住宅断熱レベルの確認が必要。基準の変遷●60'住宅用GW、押出法スチレンフォーム登場●70'~防湿層が普及し始める。●79'公庫仕様書に断熱工事が掲載される。■高齢化対応の変遷年代に関わらず必要に応じて関連事項1994年まで関連する基準は特になし■耐久性能■1985年代までの住宅耐久性能が現在より低い。各種建材モルタル下見板張り戸建用UB■地震と法改正●1923年関東大震災●1968年十勝沖地震●1973年宮城沖地震●1950年建基法制定木造住宅工事共通仕様書の制定46