タイトル:職人・工務店のためのリフォームマニュアル《見積り編》

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概要

職人・工務店のためのリフォームマニュアル《見積り編》 の電子ブックです。平成28年発行(ver1.0) 編集・発行 全国建設労働組合総連合

Ⅱリフォーム?事の?積書のつくり?リフォーム工事では、住宅の各部位の劣化に対して基本的な考え方をもっている必要があります。例えば、築後5年の住宅のリフォームであれば、外壁や屋根などの外部廻りは詳細点検でチョーキングやシール切れなどの問題なければ、依頼主の要望を基に、住宅内部の性能向上リフォームに取組むことができますが、築後15年の住宅では、築後10年目で行うべき塗替えやシールの打替えが行われてなければ、対象となる住宅の仕様により、そのリスクを伝えその部分をリフォームの対象とするのかどうか、依頼主に判断してもらわなければなりません。リフォーム工事を行うには、自社がどのような体制で行うのか、協力業者の仕事の範囲はどこまでなのか、リフォームに際してどのような材料を使うのか、どのメーカーの設備機器を使うのかなど、基本的な仕様を事前に決めておかないと見積書が作成できません。最終的な仕様は、依頼主の意見を聞きながら決めますが、自社にとってコスト的に優位になる材料や資材を把握しておくことはとても大切なことです。見積りを行う前に自社仕様を決めておかないと、その時点で自分で把握できた範囲の見積りとなり、不確実な金額や見積り内容の抜けが多くなり、その結果、適切な工事内容や商品説明ができないなど、見積り以外のことでも信頼性を欠いてしまうこともあります。あらかじめ見積のためのフォーマットをつくっておくと、こうしたことが防げます。このフォーマットづくりを、以下の順番に沿って行って下さい。きっとその後の見積もりが、楽になり、よりユーザー目線での見積りが作成できます。44