タイトル:職人・工務店のためのリフォームマニュアル《見積り編》

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概要

職人・工務店のためのリフォームマニュアル《見積り編》 の電子ブックです。平成28年発行(ver1.0) 編集・発行 全国建設労働組合総連合

○?積条件・?積外事項を確認し、?積書を再整理する。数値の見直しは必須です。見積書提出後の変更や再提出は、顧客を不安にします。○契約書、契約書約款等を?分理解し、施主の質問に的確に対応できるようにする。商談や契約に関わる「消費者契約法」、「特定商取引法」等の関係法令に留意し、クーリングオフ適用の有無を理解してください。○重要事項説明(「建築士法」に基づく)、支払い条件、特約条項等についてはすべて説明し、了解を得る。○トラブル防?のために書面による契約を?う。基本的に、金額の多寡に関わらず、全ての工事に対して契約書または発注書、請書の発行をしてください。○融資、補助制度などへの各種申請に関する提案を?う融資や補助制度(税制優遇含む)の説明は、見積書の作成(手間賃)にも関わりますが、顧客との信頼関係の維持にも必要です。「面倒くさい」とか「分かり難いから」とかで、避ける事はやめましょう。参考7:請負契約における必要記載項目契約は、建設業法第18条、第19条で、請負契約は書面によると規定しています。ここで言われる契約とは、請負人である事業者が請負った仕事を期限どおりに完成させ、引き渡すことを約束し、発注者である顧客は、事業者がその仕事を完成する事によって報酬を支払うことを約束するものです。最終の成果物に対してその対価を支払うものとなるため、契約時には、最終成果物を明確にする必要があります。そのためには、工事請負契約書に見積書、仕様書、図面類等を、添付する必要があります。図面類としては、一般的には、平面図、立面図、展開図、詳細図、設備図、伏図、パースなどがあります。(写真の仕様も有効:参考1)この工事請負契約書(又は請書)に記載される法定項目は、以下の項目となります。・工事内容(工事の範囲と設計図書、仕様書)・請負代金の額・着工時期と完成時期・完成検査の時期と引渡方法・請負代金の支払時期と支払方法・設計変更や工事中止の場合に生じる損害負担の方法・天災などの不可抗力による損害負担の方法・工事中の火災保険などに関すること・履行延滞・その他の債務不履行の場合の延滞利息・違約金・紛争解決の方法・瑕疵保証※一般社団法人住宅リフォーム推進協議会「住宅リフォーム工事標準契約書式」より32