タイトル:職人・工務店のためのリフォームマニュアル《見積り編》

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概要

職人・工務店のためのリフォームマニュアル《見積り編》 の電子ブックです。平成28年発行(ver1.0) 編集・発行 全国建設労働組合総連合

見積基書本作的成なの考え方5-2調査ヒアリングを行う際に同時に現場調査を行う事が多々あります。特に住設機器(キッチンやUBなど)は、住まい手に危険が及ぶ不備が発生している可能性もあるため、その場で動作確認を行い使用等に関する制限が必要な場合は、早急な対応が必要です。また、ヒアリングの結果や現状確認の状況によっては、詳細の調査を行う必要があります。この際は、何故詳細調査が必要か、調査の内容等住まい手の不安を解消するためにも説明を行い、同意をとった上で調査を実施しましょう。参考3:築年度による住宅仕様で調査ポイントが違う既存の住宅は、その築年度によって建物仕様が変わります。(第2章1.リフォームの考え方を整理する2木造住宅の仕様の変遷)仕様が変われば、確認を行うポイントも変わってくるので注意が必要です。詳しくは、H26年度発行の「職人・工務店の為の長期優良住宅リフォームマニュアル」第3章リフォーム工事の考え方にまとめていますのでご確認ください。調査を行う住宅は、顧客の生活空間でもあります。顧客にとってプライバシーに関連して片付けが終わっていないなどの理由で立ち入りを断られる場合があります。この場合は、顧客の生活空間に立ち入っても良いように事前に調査で室内を見せていただく可能性があることを伝え顧客の了承の上で確認をしましょう。ヒアリングと同時に調査を実施しようとして、顧客が部屋の片づけ等の理由で躊躇した場合は、無理に当日確認をせず後日の検査日を決めて実施するようにしてください。調査は、リフォームの計画を立案し見積書を作成するための根拠となる情報を収集するために必要な作業となります。今後の方針や計画・見積りの方向性を理解いただくためにも、調査結果の報告は必須となります。また、住まい手が検査結果を聞くことで住宅の状況を確認して緊急性の理解や不安の解消にもつながりますので、詳細の状況報告は計画の承認を得る際としても結果の概要に関しては、当日の報告が必要です。※お客様が普段目にすることのない部位など、説明に説得?をつけるためにも写真等の目に?える形での説明が有効です。27