タイトル:職人・工務店のためのリフォームマニュアル《見積り編》

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概要

職人・工務店のためのリフォームマニュアル《見積り編》 の電子ブックです。平成28年発行(ver1.0) 編集・発行 全国建設労働組合総連合

見積基書本作的成なの考え方○ヒアリングにおける基本的な姿勢ヒアリングで大事なことは、何を聞くかではなく自分の「聴く姿勢」を示し、内容に合わせて自社の考えや取組みを「伝える姿勢」にあります。これを、一般的な段階に分類すると、1)お客様の話をよく聴くこと、2)記録をとる、3)記録をもとに確認する、4)自社の考え、取組みを伝える、となります。1)お客様の話をよく聴くことこれは、基本的なマナーとして注意して取組んでいることでしょう。しかし、漠然と聞いていることはないでしょうか。お客様の話を、途中でさえぎり割込んでいないでしょうか。ついよそ見をしながら聞いていないでしょうか。お客様は、意外と気が付くものです。2)記録をとる話を聞いて解らないことは、メモを取る。これも、これも打合せのマナーとして一般的なものです。ここでは、解らないことではなく忘れないようにメモを取ることであり、お客様の不安・要望の記録を取ることです。当たり前のことや、解っていることや話を聞くことに集中して、ついメモを取らずに進めていないでしょうか。聴きながらメモを取るのは、意外と難しいことですが、話の区切り毎に「○○ですね?」と確認をするとお客様との一体感を持ちながら進めることも出来るかと思います。3)記録をもとに確認するメモを取って終わってないでしょうか。書いた記録を基に、出来ればお客様に見せながら内容の確認をしましょう。特に、お客様は自分の家に関してはわかっているようで、建築に関しては素人さんです。お客様の考えと皆さんの考えに違いが出ることもあります。この点に関して、確認をしておかないと、後に「違うことをしている。」になりかねません。4)自社の考え、取組みを伝える各社毎に採用している工法や得意とする工法があると思います。その際、出来ればその工法のメリット・採用している理由を顧客目線で説明しましょう。また、リフォーム保険やメンテナンス等に関する取組みもこの場で説明することが、望ましいといえます。特に費用が発生するものに関しては、つい説明せずに過ごす方がいますが、この場で取組みとして説明して見積もりに入れるかどうかの判断をお客様にしていただきましょう。これは、すべてのちの見積書作成や提出の際の説明の助けに間違いなくなります。23