タイトル:職人・工務店のためのリフォームマニュアル《見積り編》

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概要

職人・工務店のためのリフォームマニュアル《見積り編》 の電子ブックです。平成28年発行(ver1.0) 編集・発行 全国建設労働組合総連合

下記の図10は、リフォーム工事を依頼した先の工事事業者の調査データですが、実際に今住んでいる住宅を建てた事業者に頼んでいる割合は20%を切っており、各事業者が認識しているOB施主からのリフォーム工事の依頼は、考えているより少ない事が明確になっています。実際には、過去のデータより3%の微増があることから、OB施主への取り組みが評価されつつあるのではと考えることもできます。【図10.リフォーム工事の依頼先2】ここで問題としたいのは、事業者は、OB施主として対応を認識していても、住まい手は「以前から付き合いのある業者」として認識していない事が重要です。住宅は新築後、将来必ずリフォーム工事の需要は発生します。将来のリフォーム需要を確実に手に入れるには、OB顧客が「日常から付き合いのある事業者」として認識を受ける取り組みが必要になります。これは、リフォーム受注からスタートした場合も同様となります。逆に考えると、対象となる消費者を、自社のOB顧客として認識している事業者が多数いる可能性があることを理解して、対応していく事が必要です。顧客からの相談を受けるには、信頼関係の構築と常に顔が見える安心感が必要となります。この環境の構築には、時間と経費の積み上げが必要となってきます。また、そのための体制や対応の基準等の作成も必要になります。しかし、この積み上げによって消費者の信頼を勝ち取ることで、リフォームの実績のベースとなります。そのためにも、リフォーム業そのものを従来の「請負業」として捉えるのではなく継続したサービスを提供する「サービス業」としての取組みをお願いします。10