タイトル:REFORM COMPLIANCE MANUAL リフォーム事業者に求められるコンプライアンス

ページ
9/86

このページは REFORM COMPLIANCE MANUAL リフォーム事業者に求められるコンプライアンス の電子ブックに掲載されている9ページ目の概要です。

「このページを開く」か「最初のページを開く」で、ぞれぞれのページが開きます。

概要

REFORM COMPLIANCE MANUAL リフォーム事業者に求められるコンプライアンス の電子ブックです。一般社団法人 全国住宅産業地域活性化協議会

調査事例目視で判断できなかった事例カビと腐朽の判別インスペクション床下に進入して確認した範囲には蟻害がなかったので、不動産仲介会社の独自保証に適合すると判断した。半年後に、進入できなかった浴室の床下から蟻害が見つかった。床下点検口から目視調査した時は健全な大引きと判断したが、床下に入って打診棒で確認すると突き刺さり、木材内部が腐朽していることが判明した。床下点検口の目視では、大引きに黒くジメジメしている箇所が見えたので、腐朽している可能性を疑った。床下に入って、黒い場所を触ると手に付着し、打診棒は突き刺さらなかったため、腐朽ではなくカビと判断した。(日経ホームビルダー2016年5月号「特集インスペクションの付き合い方」事象9、11、10を参考とした)2.報告時の注意点○横柄な話し方をしない、マナーを守ります。○専門用語を避ける等お客が理解しやすいような説明を心がけます。劣化事象がどんな不具合に関連しているのか、補修方法について、丁寧な説明が必要です。日経ホームビルダー2016年5月号「特集インスペクションの付き合い方」に例示された報告書の記載例を紹介します。事例よくない報告書の記載例お勧めの記載例インスペクション・基礎に幅0.7 mmのクラックがあります。補修にはエポキシクラック注入、Vカット補修などの方法があります。・リビングの床に1000分の5の傾斜が見られます。・基礎に幅0.7 mmのクラックがあります。0.7 mmは規定以上の幅で、その部分から空気や水が浸入して鉄筋の腐食を発生させる要因となり、放置すると躯体の劣化を促進させる恐れがあります。補修されることをお勧めします。ひび割れを樹脂系接着剤で塞ぐ、ひび割れ箇所をV字型に削りセメントモルタルを充填するなどの補修方法があります。・リビングの床に1000分の5の傾斜が見られます。規定では問題ありませんが、家具などを壁に接して配置する場合には多少の隙間ができるかもしれません。(日経ホームビルダー2016年5月号「特集インスペクションの付き合い方」p30引用)6