タイトル:REFORM COMPLIANCE MANUAL リフォーム事業者に求められるコンプライアンス

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概要

REFORM COMPLIANCE MANUAL リフォーム事業者に求められるコンプライアンス の電子ブックです。一般社団法人 全国住宅産業地域活性化協議会

資料編国民生活センターが公表している最近の7つのリフォーム相談事例-22.光熱費が安くなると勧誘する電気温水器の訪問販売業者[2010年11月26日:掲載]無料で光熱費節約シミュレーションをすると言って電気温水器の訪問販売を行う業者の事例。○相談内容見知らぬ業者から「光熱費節約シミュレーションを無料でやっている。訪問してもよいか」と電話があり、訪問を了承した。翌日訪ねてきた業者に電気とガスの領収書1年分を見せると、業者は計算書を作り「電気温水器とIHクッキングヒーターを使えば基本料は高くなるが、深夜電力を使うので電気代が安くなる、ガス代もかからない」と電気温水器の設置をすすめられた。平均月8000円程度光熱費が安くなり、2世帯住宅なので各世帯に設置すると総費用は230万円になるとのことだった。高額なため断ったが、後日、業者が再訪し、「明日の夕方までに契約すれば30万円安くする」と言った。対応もきちんとしていたので契約した。しかし、工事の段階で、足場やアンカーを打つなどの設置方法に関する説明が営業員から聞いていた説明と違い、施工もずさんなため不審に思った。解約したい。(60歳代女性給与生活者)○結果概要相談を受け付けた国民生活センター(以下、当センター)は、訪問販売での契約であり、契約日から8日目の相談であったことから、すぐに個別クレジット業者と販売業者に特定記録郵便で契約解除通知を出すよう助言した。(1)勧誘時の業者の説明について業者が相談者宅を来訪した際作られたシミュレーションの計算書が残っていないため、どのような根拠で平均月8000円安くなるのか分からなかった。そこで、電気温水器の開発元である電力会社のパンフレットを取り寄せると、ガス・電気併用住宅と比べコストを3割削減できると説明があったため、同社に内容を確認した。<電力会社の説明>パンフレットでは、断熱性能に優れた木造戸建て住宅1平方メートル当たりの空気を暖めるために必要なコストを試算している。給湯に関しては一人当たりの平均使用量を基に家族4人のケースで計算している。3割削減できる根拠は電気温水器の電力量が従来の3分の1であり、しかも深夜電力を使うために電気代が安いからである。ただし基本料金が上がるのは事実である。業者の言う8000円の根拠は不明だがまったく事実と異なる説明とは言えない。なお、電力会社ではネットワーク店となるためにはメーカーの推薦とオール電化販売の実績があるか、問題が発生していないかを信用調査で確認している。しかし、絶対安心とは言えないので複数店と比較検討してほしいとの回答があった。当該業者はネットワーク店ではなかった。51