タイトル:REFORM COMPLIANCE MANUAL リフォーム事業者に求められるコンプライアンス

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概要

REFORM COMPLIANCE MANUAL リフォーム事業者に求められるコンプライアンス の電子ブックです。一般社団法人 全国住宅産業地域活性化協議会

調査2.耐震診断○耐震改修促進法に基づく国土交通省告示で定められた指針により診断するため、必要な現況調査を行います。(2012年改訂版木造住宅の耐震診断と補強方法)○補助制度を利用する場合など、耐震診断士の資格要件を満たした者による調査が必要です。1)耐震診断の現況調査2012年に改訂された「木造住宅の耐震診断と補強方法」では、2004年から実験データの充実などにより耐力要素の基準耐力を見直す等の変更がされています。耐震診断の現況調査には、次の種類があります。一般診断では非破壊が基本ですが、精密診断法を行う場合には、サンプルとして一部解体し目視調査を行います。建物調査地盤・基礎の調査劣化・建設当初の図面と異なっている箇所の確認、診断に必要な設計図書がない場合の実測・屋根・外装の仕上げ、接合部の仕様、床・壁の仕様・周辺の危険性(造成地、崖、護岸、擁壁)・基礎の形状・寸法、フーチングや鉄筋の有無など屋根樋外壁バルコニー内壁床露出した躯体金属板変退色、さび、さび穴、ずれ、めくれがある瓦・スレート割れ、欠け、ずれ、欠落がある変退色、さび、割れ、ずれ、欠落があるモルタル…こけ、0.3mm以上の亀裂、剥落がある窯業サイディング…こけ、割れ、ずれ、目地空き、シール切れ金属サイディング…変退色、さび、さび穴、ずれ、めくれ、目地空き、シール切れ木製板…水浸み痕、こけ、割れ、抜け節、ずれ、腐朽がある手すり壁…外壁と同じ手すり壁と外壁との接合部…亀裂、隙間、緩み、シール切れがある床排水…壁面を伝って流れている、または排水の仕組みがない一般室…水浸み痕、はがれ、亀裂、カビがある浴室(タイル)…目地の亀裂、タイルの割れ浴室(タイル以外)…水浸み痕、変色、亀裂、カビ、腐朽、蟻害床面…傾斜、過度の振動、床鳴りがある床下…基礎のひび割れや床下部材に腐朽、蟻道、蟻害がある水浸み痕、こけ、腐朽、蟻道、蟻害がある2)木造住宅耐震改修助成制度を利用する場合自治体の主催する講習会や日本建築防災協会が主催する「国土交通大臣登録木造耐震診断資格者講習」を受講し、木造住宅耐震診断士として登録する必要があります。また、改修工事についても、施工業者として登録する必要があります。資格要件については、講習会により異なります。3)要安全確認計画記載建築物の耐震診断自治体が指定した、地震発生直後から応急・救急活動などで利用される道路の沿道の建築物で、一定の高さを超える建築物について、地方公共団体の耐震改修促進計画に記載された期限までに耐震診断結果を報告する義務があります。診断は、「国土交通大臣登録木造耐震診断資格者講習」を受講した建築士が行います。10