タイトル:工務店経営と住宅の維持管理業務から発生するリフォーム提案

ページ
54/236

工務店経営と住宅の維持管理業務から発生するリフォーム提案 の54ページ目の概要です。

各ボタンで、目的のページを開いてください。

概要

2020年 工務店経営と住宅の維持管理業務から発生するリフォーム提案 研修報告書 の電子ブックです。発行:愛知県建設団体協議会

きくします。相場や適正価格が分からないので、提出された見積書が適正かどうか判断できずに自分にとって都合がいい方を選びがちになります。3見積書の内容に対する不安見積書によっては、一式工事という表現で明細が無く分からないばあいがあります。また、運搬費や現場経費が計上されている会社と計上されていない会社や見積書に含まれていない別途工事があるにもかかわらず、その旨記載されていない場合もあります。このような場合、追加変更工事が発生した場合どうなるのか不安になります。4工事内容に対する不安どのような材料や仕様を使って工事をするのか記載されていない見積書やどの位の工期が掛かるのか明確でない見積書など、どのような工事が行われるのか不安になります。ひどいときは、解体しないとわからないと言われるなど問題とされている例は、意外と発生しています。また、工事範囲に関する説明が不明瞭な場合もあり、工事の依頼を行う事に躊躇することもあります。これらの問題解決には、見積書の記載方法の変更や提示した際の説明によって解決できるものから、別途、図面や工程表の添付など付属の資料が必要なものまであります。事業者に対する不安に関しては、お客様との最初の接点からヒアリング等の接触によって不安が膨らむこともあれば、逆により信頼が深まる場合もあります。これらは多くの場合、事業者側が注意していればほとんどの場合、解消できる問題点でもあります。見積書を作成することは、最終的なプレゼン資料を作成するものであり見積提出に至るまでの集大成だと考え、事前の対応から注意を払うことでスムーズな対応が出来る様に心がけていく事が大切です。13.維持管理計画の実行が継続した受注につながる住宅は、「家」という一つの塊で構成されているものではなく、「木材等の自然素材」・「各種金属やプラスティック等の工業部品」やこれらを組み合わせた「工業製品」から構成されています。この各素材や部品を組み合わせ、そこに工業製品を据え付けて住宅として成り立っています。この為、これらの素材・部品・子業製品にはそれぞれ「耐久性能」に違いがありその耐久性には限界があります。さらには、日常の生活の影響による「使用劣化」や「破損」、天候等の外的要因による「環境劣化」の影響もうけます。放っておくことでこの耐久限界が早まることはあれ長くなることはありません。この劣化に対する対応を怠ると「居住性の劣化」や「光熱費等のライフサイクルコストの増加」、「破損の際の補修費用の増加」、「各製品の耐久年数の縮小」へと繋がり、1回の交換で済むものが複数回の交換や補修費用の増加など最終的に住まい手である消費者の負担の増加へとつながります。消費者の目線で見ると「まだ使えるからとか、我慢すればいいから、大丈夫だと思った」といった形で何も手を打たなかった結果、余計な出費が発生するのも良くある傾向です。この維持管理計画実行が結果的にリフォーム工事の受注につながります。また、適正に維持管理を実行すれば、劣化部位や補修・入替の時期等の予測も出来、受注計画の策定にも役立ちます。?52?