タイトル:工務店経営と住宅の維持管理業務から発生するリフォーム提案

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概要

2020年 工務店経営と住宅の維持管理業務から発生するリフォーム提案 研修報告書 の電子ブックです。発行:愛知県建設団体協議会

6.工務店の経営環境の改善前記のように多くの課題と働き方改革により工務店の経営環境も大きく見直さなければならない事業者も多く見えるのではないでしょうか。7.工務店の経営環境(1)利益率の確保中でも利益率は、工務店にとって大切な目標です。前記にも述べたが、工務店の形態・業務内容等により異なります。図は、個人事業主(一人親方)の回答では、「5~10%未満」が最も多く35.2%次いで「5%未満」が22.2%、10%未満が57.4%となります。「10~15未満」が21.5%という回答であった。個人事業主については、その事業主の作業は、手間代としての回収も容易であり「5~10%未満」が最も多いのも理解できます。図2-3粗利率(一人親方)N―6485%未満22%5~10%未満35%20%以上7%15~20%未満14%10~15%未満23%平成28年度工務店実態調査アンケートより図は、一人親方を除いた工務店の回答で図2-4粗利率(工務店)は、「5~10未満」が25.6%と多く、次いで「10~15%未満」が24.9%また、「15~20%未満」が、23.8%、「20%以上」が11.0%であった。新築住宅などでの目標値とされる20%以上の粗利を目指し業務を進めていると思われますが、実態は、15%に満たない事業者が半数以上いることから厳しい状況が懸念されます。5%未満15%N=1,7605~10%未満25%20%以上11%15~20%未満24%10~15%未満25%平成28年度工務店実態調査アンケートより(2)諸経費1)粗利について考えてみましょう◇工務店の粗利とは一般的に〔工事売上-(工事原価+現場管理費)=粗利益〕と考えているケースが多いと思います。また、新築で20%、リフォームで30%を目標と言われていますが、工務店の形態が異なる中、まずは、自社の実態を知ることが重要と考えます。○工事原価とは、一般的に協力業者等からの請求金額+現場員給与等(現場に係わる必要経費)をいう。但し、事業規模により現場員給与等は粗利に含んでいることもある。○粗利の中に含まれるものの例。固定費:事務所費及びその管理費(水道光熱費・事務費等)倉庫等の施設?17?