タイトル:工務店経営と住宅の維持管理業務から発生するリフォーム提案

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概要

2020年 工務店経営と住宅の維持管理業務から発生するリフォーム提案 研修報告書 の電子ブックです。発行:愛知県建設団体協議会

(4)大工技能者の推移建設技能者全体では平成9年(1997年)455万人をピークに減少が続いています。現在は、減少が鈍化していますが330万人(2015年)前後を推移しています。これは、大手ゼネコンの景気の好調により、とび土工等一部の専門職において増加がみられます。一方、建築大工技能者は平成22年以降も10%を超える減少が続いており平成7年(1995年76.1万人と言われた技能者数の半数以下、35.4万人(2015年)に落ち込んでいます。今後の大工技能者数の減少に大きく影響する60歳以上の高齢建築大工技能者数は平成7年(1995年)から平成27年(2015年)では、38.7%まで上昇し高齢化が目立ちます。逆に29歳以下の若年建築大工技能者数は平成7年の15.4%から平成27年までに6.8%とその構成者数が大きく減少しています。このままでは、新築住宅着工数の世帯数と共に減ったとしても、それを上回る技能者数の減少が想定され、住宅の新築や大型木造建築、維持管理やリフォームへの影響が懸念されます。こうした中、若年技能者の入職数の増加が急務とされ、建築大工技能者が魅力ある職業として再認識されることが重要と考えます。そのためには、ものづくりの面白さだけでなく、生涯賃金の引上げ、長時間労働の是正、週休2日制の導入といった技能者の処遇の改善・働き方を改善する仕組みを構築していく必要があると考えます。図1-8 1970年~2015年の大工技能者数(年齢5歳別推移)353,980402,120539,868646,767761,822734,087805,789936,703868,450852,745出典:2015年迄の国勢調査より?10?