タイトル:リフォームに関するクレームの実態 -心構えと対処法-

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概要

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4環境要因や管理要因ヒューマンエラーは個人の要因だけではなく、「ヒューマンエラーを軽視する」「作業が複雑で膨大」「ノルマや時間に追われる」「圧力がある」など組織の環境にも影響を受けます。経営側と現場側どちらもヒューマンエラーに関する認識が希薄な場合、重大事故やトラブルを招きやすく、双方の意識改革が必要です。許容を超えた作業量、対応できる能力の人材がいない場合など、根本的なシステムに問題がある場合もあります。2.ヒューマンエラーの予防対策1現場で行う対策おおまかに「思い込み」「判断ミス」「操作・動作ミス」の行動に分けられ、以下のような対策が考えられます。第2章実際のクレームと対処法思い込み判断ミス操作・動作ミス・確実に伝わるよう、文書や図で説明する。・シンプルに、見間違えないよう大きく書く。・相手に伝わっているか確認し、分らないことは質問しやすい環境にする。・複数の作業を同時に行わない。・判断を二択にするなどシンプルにする。・記号や左右など、印付けして紛らわしくないようにする。・集中力が低下するタイミングで注意喚起する。(声かけ、指差し確認)・反復動作が続くときや、新しい動作がでるタイミングで注意喚起する。また、確認漏れや思い違いを防ぐためにもダブルチェックを行い、当事者だけではなく複数で確認することが考えられます。人任せにならないように、ダブルチェックは職人と確認者で同時に行うなど形骸化しない工夫も必要です。2経営・管理側で行う対策ヒューマンエラーは、経営側で現場を知らないこと、起こり得る最悪の事態を具体的に想定していないことが間接的な原因となっていることもあります。セミナーや書籍などで最新の知見を得たり、現場の具体的な作業を知る必要があります。作業を管理する立場の場合は、ミスが生じやすい工程について、要因を分析する必要があります。以下のような取組みの方法があります。91