タイトル:リフォームに関するクレームの実態 -心構えと対処法-

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概要

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2.施工マナーを教育するクレーム事例では、マンションの工事の工事時間の超過により、騒音に対するクレームが多く生じており、集合住宅において工事時間の遵守は特に配慮が必要であることがわかります。こうした現場で特に配慮が必要なことのみならず、施主の要求や、喫煙など社会状況の変化により改善が必要な事柄など、現場全体で情報共有しやすい環境とすることが重要です。一般的に中小の建設企業の社内教育は、日常の仕事を通し上司や先輩が指導するOJTの手法が用いられています。指導する職長にあたる人材の指示能力も問われます。日常の忙しさを理由にOJTが実行されないようでは効果が薄いため、施工現場で必要とされるマナーや、指導者の立ち位置について明確にし、継続的に教育することが重要です。例えば、職人等へのマナーに関する教育・指導の記載がある施工マニュアルを作成し、ミーティングで用いるなどの仕組みづくりも有効です。近年では、社会的な要請により、職人のマナーの有無が、工事競争参加資格や元請・下請の契約に考慮されている事例もあります。第2章実際のクレームと対処法(参考)電話のかけ方会社名、自分の名前、要件を先に伝え、電話をお願いしたいお相手に回していただきます。早朝や深夜、食事時を避けるようにし、お相手が不在や忙しい場合は、折り返しの電話をかけてよい時間帯を訊ねます。電話で話しているときの雰囲気は声の響きや話の調子に表れますので、失礼がないように注意します。例)1「会社名」の「自分の名前」です。2「いつも大変お世話になっています」3「○○の件でお電話させていただきました」4「○○様はおられますか?」81