タイトル:リフォームに関するクレームの実態 -心構えと対処法-

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概要

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事例理由・キッチンや洗面台の高さを施主の背に工事範囲とそうでない部分で生じうるリスク合わせて設置したが、ドアノブは普通や違いについて、施主の同意を得たか不明なの高さ。事例です。・屋根リフォームで、屋根の塗料に遮熱屋根の塗替え後は滑雪が生じやすく、遮熱塗料塗料を使用したが、近隣の家より落雪の場合、超親水性のある遮熱塗料では雪を落とがひどいす機能が付与されている場合があります。・UBを広げたので押入れの奥行きが狭施主との打ち合わせ不足ですが、図面のみで確くなる。認したため、生じたクレームと考えられます。3.できるといっていたのにできなかったことに対する不満が大きい平成31年の住宅リフォーム推進協議会による「住宅リフォーム潜在需要者の意識と行動に関する調査報告書」において、リフォームの依頼業者に対して重視される項目は以下のような結果となっています。第2章実際のクレームと対処法・戸建てとマンションとも「工事の質・技術」が特に重視される。両者の比較では、戸建ては「担当の対応・人柄」、「以前に工事を依頼したことがある・使い慣れている」、マンションは「的確な情報提供」、「デザイン・提案力」が重視される傾向にある。・予算別にみると、100万円未満の層は「工事価格が低いこと」を重視する傾向にあり、300万円以上の層は「要望に対する理解力」や「デザイン・提案力」を重視する傾向にある。工事の質や技術が最も重視されていますが、担当者の人柄や情報提供力などコミュニケーション能力が重視されていることがわかります。また、思っていても、企業に対する遠慮により口に出なかった不満については、SNSなど匿名の方法でクレームをするということが一般的な傾向とされています。日経ホームビルダー2017年5月号の記事によると、営業担当者に対する不満として「当初できると言っていたのに、後になってできなかった」と言われたことに対する回答が最も多く、設計担当者に対しては、「営業からの引継ぎがきちんとできていなかったこと」についで、前述の回答が多くなっています。また同記事では、クレームが深刻化した要因として「対応の遅さ」が多くあげられています。満足な理由としては「説明がわかりやすい」「親身になってくれる」が多く、反対に言えば、「対応が早く、出来る内容とそうでないものをきちんと把握している」ことが信頼につながっているといえます。77