タイトル:リフォームに関するクレームの実態 -心構えと対処法-

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概要

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3レンジフードの計画の注意点キッチンのレンジフードは、油煙の捕集効率を配慮した配置や、吸込みの低下が生じないような計画とします。項目油煙の捕集効率の低下吸い込みの低下内容・オープンキッチンなど壁の少ないプランでは、空調や人の動きによる気流の影響を受けやすくエアコンの風向きや換気システムの空調で油煙が拡散されにくい計画とする。・外壁のベントキャップの抵抗が大きいと低下するため、換気量を確保できる製品を選択する。・給気口がない場合や、外壁の排気口とレンジフードの距離が長い場合に吸い込み量が低下する。第2章実際のクレームと対処法3.全般換気と局所換気、セントラル換気方式の注意点一般に、台所、浴室や洗面、トイレを局所換気とし、その他の部分を全般換気とする方法がとられていますが、局所換気部分が給気口となり、湿気や臭いが逆流してくることがあるため、局所換気部分は、使用時以外はシャッターが下りる構造とするなどの配慮が必要です。同様のことが、マンションなどで採用されている、共用縦ダクトから排気するセントラル換気方式にもいえます。セントラル換気方式では、共有の竪穴ダクトに排気された各住戸からの空気を、屋上に設けられた換気扇が空気を吸引し屋外に排出する方式で、通常はダクトよりも各室が正圧になるよう計画されています。しかし、古いマンションでは排気能力の不足やトイレや浴室などの局所換気により、室内が負圧になると逆流が生じる可能性があります。こうした、共同ダクトへ排気する場合は、耐火のため建築基準法施行令により2mの鋼板立上りダクトを据付けるか、システム部材の煙逆流防止ダンパー及びその点検口を設ける必要があります。逆流防止ダンパーは、換気扇を運転するとき以外は閉まるため、排気の逆流を防ぎます。共用縦ダクトに排気する方式で、他室の臭いの流入が生じる場合は、ダクトの排気能力や逆流防止ダンパーの不具合を確認する必要があります。(参考)脱臭機能付き換気扇ガス状のニオイは、油煙のグリスフィルターでは除去できないため店舗や工場では脱臭装置が用いられる場合があります。住居用では、ペットのいる居室空間向けに脱臭フィルター付き換気扇が販売されています。69