タイトル:リフォームに関するクレームの実態 -心構えと対処法-

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概要

リフォームに関するクレームの実態 -心構えと対処法- の電子ブックです。

換気扇の位置移動の注意点1.屋外排気のニオイ対策の方針ニオイの苦情は、ニオイを嗅ぐ人の状況に大きく影響される感覚公害の一つです。さらされる時間の長短や、衣類や寝具等への付着など、不快になる状況は様々です。以下は飲食店用の対策ですが、一般的な住宅にも共通する方針です。調理による悪臭の原因は主に、粒子状の油煙とガス状のニオイです。油煙はフィルターで捕集し、ニオイは、拡散しながら地面近くに落ちていきますので、隣家からの距離をとって薄めていきます。[においを断つための考え方]〇流出するニオイの元を断つ・窓や出入口を開け放しにしない。・油煙(オイルミスト)を捕集するフィルター機能を維持する。〇ニオイをできるだけ薄める・ニオイのこもりにくい風通しの良い場所に排気する。・排気口の向きを調整する。2.換気扇の新設や移動時の注意点1排気口の位置換気扇の排気口を、隣家の窓や換気口の近くに設置しないようにします。換気扇の種類によって、開口位置に制限があります。種類設置方法側方排気後方排気上方排気プロペラファン・外壁に直接設置○○-シロッコファン・ダクト接続○○○2給気口の位置全体換気の場合は、排気口とできるだけ距離を離して設置します。製品によっては、排気口との離隔距離を管径の3倍以上かつ450mm以上としているものもありますが、風向きなど周辺状況によっても変わるため、できるだけ距離を離すようにします。局所換気の場合は、できるだけ換気扇の近くに給気口を設け、他室への影響を抑えます。浴室やトイレの場合、給気口がないと換気量が低下したり、浅いトラップの場合は封水が破れニオイの逆流が起こることもありますので、洗面ドア下に隙間を設けるなど、給気口を必ず設けます。外壁の空気取り入れ口は、冷気が流れ込まないよう床面から1.6mの以上の高さの位置とすることが望ましいとされています。68