タイトル:リフォームに関するクレームの実態 -心構えと対処法-

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概要

リフォームに関するクレームの実態 -心構えと対処法- の電子ブックです。

くとり、スラブの重量を増すなどの対処法が有効ですので、現在は空気層100mm程度、スラブ厚200mm程度とする仕様が主流となっていますが、古いマンションでスラブ厚が薄い場合や、天井高さが低く空気層の厚みが取れない場合は注意が必要です。4新基準導入後から数年間はデータが揃っていなかった新基準の導入に伴い、カテゴリー?に分類される「二重床」の試験方法は、従来の方法より大きく変更されたため、従来の基準を新しい基準に単純に読み替えることができず、製品の再試験を行い、2012年頃にようやく多くの床材のデータがそろいました。また、従前の推定L等級では、カタログ上の試験性能は良いものの、現場での条件が異なるため実測では遮音性能が低くなる製品もありました。同じ床仕様とする場合でも、現在の床材のΔL等級をカタログ等で確認し、二重床の壁際納まりの工法等を確認する必要があります。(参考)Δ等級の基準と二重床の性能表記の例Δ等級は、いろいろな周波数帯域の床衝撃音をどのくらい低減させるかの最低基準値でが定められています。床材の等級は、すべての周波数帯域で低減量が等級の基準を上回ることで認定されます。[Δ等級の基準]性能高↑↓低軽量床衝撃音レベル(LL)減衰量の下限値(dB)重量床衝撃音レベル(LH)減衰量の下限値等級125Hz250Hz500Hz1000Hz2000Hz等級63Hz125Hz250Hz500HzΔLL‐51524303436-----ΔLL‐41019252931ΔLH‐45-5-8-8ΔLL‐3514202426ΔLH‐30-5-8-8ΔLL‐209151921ΔLH‐2-5-10-10-10ΔLL‐1-54101416ΔLH‐1-10-10-10-10※タッピングマシンによる音源を使用。※バングマシンによるタイヤ衝撃音源を使用。以下は、二重床のΔLL(?)-3、ΔLH(?)-2の製品の試験結果です。軽量衝撃波では各周波数がΔLL-3の基準値以上となっており、重量衝撃波ではΔLH-2の基準値以上となっています。63Hz125Hz250Hz500Hz1000Hz2000Hzカテゴリーカテゴリー?試験体軽量衝撃音-7.614.826.741.349.7施工条件標準型ΔLL‐3の値-514202426コンクリート製標準床高さ200mm重量衝撃音-3.4-4.21.23.1--衝撃減の設置位置数・加振位置数5点ΔLH‐2の値-5-10-10-10--※KIRIIバリアレスフロアSD-KL2019年カタログ値より作成66