タイトル:リフォームに関するクレームの実態 -心構えと対処法-

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概要

リフォームに関するクレームの実態 -心構えと対処法- の電子ブックです。

床の遮音等級1.床材の遮音等級の表記の変更マンションのリフォーム後に上下階住戸の生活音のトラブルが原因で、転居に至る事例も生じています。マンションの管理組合ではトラブルを避けるため、管理規約でリフォーム等の際の制限として、住戸の床の遮音基準を定めています。この床の遮音基準は、2007年に試験方法、2008年に表示方法が大幅に変更されました。従来の推定L等級は「部屋」の性能の推定でしたが、ΔL等級は「床材」の音の低減性能の等級です。一般に、マンション規約等では推定L45程度の遮音性能を定めており、各床材も従来の遮音等級を満たすような性能(直貼り防音フローリングはΔLL(?)-4、二重床はΔLL(?)-3)の製品が多く作られています。(旧)推定L等級(新)ΔL等級表示形態・部屋の空間性能を推定・部材単体性能表示する等級床の評価対象部位試験体の仕様試験機関の相違点カテゴリ備考・推定L等級・軽量衝撃音LLと重量衝撃音LHがある。・小さい値ほど遮音性能が高い・ΔLL等級、ΔLH等級・大きい値ほど遮音性能が高い・カテゴリー?の床材は、二重床のように、重量衝撃音LHを増幅することがないため、ΔLHはあまり表示されない。・室中央の一般断面のみ・一般壁際納まりまで再現施工・施工条件の規定なし・標準型試験体と特定型試験体(規定なし、等級表示にSをつける)・推定方法に差があった・統一した評価方法を採用・なし従来の基準(L等級)遮音等級・製品特性(LL-45、LH-50等)が、建物自体の性能であるL値と誤解され易い。・不正に高い性能を取った製品も混在していた。・カテゴリー?:直貼り防音フローリング、カーペットなど・推定L等級と試験方法の変更がないため、読替え可。・異なるカテゴリー間の床材の比較は不可。床衝撃音に対する適用等級と生活実感・カテゴリー?:発泡プラスチック系下地床、乾式二重床・試験方法の変更のため、読替え不可。2012年頃までにほぼ全面的に再測定された。集合住宅(※1)等級別の生活実感(※1)参考:LLLL:椅子、物LH:足音、走新等級との読LH生活実感の落下る音み替え(※2)特級:LH‐45ほぼ聞こえない遠くに聞こえる上階で物音がかすかにするΔLL(?)‐5L‐40特級:LL‐40L‐451級:LL‐45スプーン落下音気にならない程度上階の生活を多少意識ΔLL(?)‐4L‐502級:LL‐551級:LH‐50小さく聞こえる気にならない程度上階の生活を意識ΔLL(?)‐3L‐552級:LH‐55聞こえる少し気になる椅子の引きずりがうるさいL‐603級:LL‐603級:LH‐60かなり気になるやや気になる上階の生活行為がわかるL‐65うるさいよく聞こえ障る上階の生活行為がよくわかるL‐70かなりうるさいうるさい素足でも聞こえる除外除外L‐75大変うるさい大変うるさい人の位置がわかるL‐80我慢できない我慢できない同上※1日本建築学会「床衝撃音レベルに関する適用等級」「表示尺度と住宅における生活実感と対応の例」を参考に作成※2日本防音床材工業会による。カテゴリー?のLL等級のみ。詳細は各メーカに確認が必要。64