タイトル:リフォームに関するクレームの実態 -心構えと対処法-

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概要

リフォームに関するクレームの実態 -心構えと対処法- の電子ブックです。

3床断熱や天井断熱をする場合床下換気や小屋裏換気が十分に取れていない場合、水分が滞留し結露が生じる恐れがあります。布基礎で床下防湿が十分に行われていない場合も注意が必要です。(参考)換気に関する住宅性能表示制度の基準項目項目内容小屋裏壁吸排気軒裏吸排気軒裏吸気両妻壁にそれぞれ換気孔(吸排気両用)を設ける場合は、換気孔をできるだけ上部に設けることとし、有効換気孔面積の合計は、天井面積の1/300以上とする。軒裏に換気孔(吸排気両用)を設ける場合は、有効換気孔面積の合計を天井面積の1/250以上とする。排気筒その他の器具を用いた排気孔は、できるだけ小屋裏頂部に設けることとし、排気孔の有効換気孔面積は、天井面積の1/1,600以上とする。また、軒裏に設ける吸気孔の有効換気孔面積は、天井面積の1/900以上とする。第2章実際のクレームと対処法小屋裏軒裏吸気軒裏吸気妻壁排気軒裏又は小屋裏の壁のうち、屋外に面するものに吸気孔を設け、かつ、むね部に排気孔を設ける場合は、吸気孔の面積を天井面積の1/900以上とし、排気孔の面積を天井面積の1/1,600以上とする。軒裏又は小屋裏の壁のうち、屋外に面するものに吸気孔を、妻側に排気孔を、垂直距離で900mm以上離して設ける場合は、それぞれの換気孔の面積を天井面積の1/900以上とする。床下床下換気壁の長さ5m以下ごとに、面積300?以上2.適切な施工することが重要不適切な施工をすると、表面温度の低下や、カビの発生、壁体内結露の発生など様々な問題が生じる可能性があります。項目不適切な施工生じる問題の例断熱材防湿層通気層防風層気流止め・施工忘れや隙間がある・繊維系断熱材がたるんでいる。・室内側に防湿フィルムがない・外壁と屋根断熱は通気層と防風層が適切に施工されていない・外壁や間仕切りの上下端部にない断熱欠損による熱ロス表面結露やカビの発生内部結露⇒腐朽の恐れ壁内気流による熱ロス内部結露⇒腐朽の恐れ表面結露やカビの発生2018年の省エネ施工技術者講習会のアンケートによると、正しく断熱施工できていなかった部分として、「気流止め」「筋かい部」「浴室」の回答が多く、特に注意が必要な箇所だと考えられます。61