タイトル:リフォームに関するクレームの実態 -心構えと対処法-

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概要

リフォームに関するクレームの実態 -心構えと対処法- の電子ブックです。

(参考)漏水の詳細調査が必要な劣化事象の例外部仕上材シーリング内部仕上材木材鉄筋コンクリート・屋根・外壁仕上材の貫通割れ、欠損・軒裏など外装の漏水あと・破断、はがれ・軒裏など外装の漏水あと・内装仕上げの漏水あと・水回り設備や配管近くの仕上げ材の漏水あと・床下、小屋裏等の木材にカビが発生している・床下、小屋裏等の木材が手でほぐれる・幅0.5mm以上のひびわれ・深さ20mm以上のかけ・さび汁が出ている断熱リフォーム後の結露1.部分的な断熱リフォームでは結露の発生に注意断熱リフォーム工事は新築同様に、住宅の外気に接している部分(床・外壁・天井/屋根)を、断熱層、気密層、防湿層を適切な構成で隙間なく包むことが望ましいといえます。しかしながら、施主の予算や要望を踏まえて、部分的な断熱リフォームとすることもあります。部分的なリフォームの場合、断熱強化した箇所と断熱性能が低い場所で、温度差による結露が発生する恐れがあるため注意が必要です。1以前から結露が発生していた場合結露が生じていたサッシを断熱サッシにした場合、室内の水蒸気量(湿度)が変わらないと、窓面に結露していた水分が他の断熱性能の低い部分(外壁の隅角部や家具裏など)に集まり、これまで結露がなかった箇所で発生することもあります。特に、断熱性能の低い窓面ではこのような現象が現れる危険性があります。このため、部分的なリフォームにおいては、過剰な水蒸気の発生を抑えたり、適切な換気を行うなど住まい方の工夫も大切です。2外壁を充填断熱もしくは吹込断熱する場合特に、寒冷地及び断熱材の外側に構造用合板など湿気を通しにくい材料がある場合には、適切な防湿層と通気層が確保できない場合、内部結露が発生する恐れがあります。新築と同様の断熱工事ができない場合は、充填断熱工法等ではなく、外張断熱工法を採用した方がよいと考えられます。60