タイトル:リフォームに関するクレームの実態 -心構えと対処法-

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概要

リフォームに関するクレームの実態 -心構えと対処法- の電子ブックです。

エアコン設置の注意点1.室外機の騒音トラブルの件数と騒音レベル法律相談サイトに寄せられた相談を見ると、「室外機の騒音」111件、「エアコン室外機騒音」は64件と、エアコン室外機に関する相談が多く寄せられていることがわかります。エアコンの室外機の騒音レベルは、およそ55~75dBです。騒音レベルとしては、60dB以上で「ファミリーレストランの店内」「普通の会話」相当、70dB以上で「セミの声」「昼間の主要幹線道路」相当です。室外機の騒音レベルは、対象面積が広いなどエアコン能力が高いほうが大きく、最新機種の方が小さくなる傾向があります。製品の騒音レベルは、エアコンカタログ内の仕様一覧表等に記載されている、室外機の運転音(dB)の数値で確認できます。2.室外機の設置位置の注意点室外機の取り付け位置は、各メーカの施工要領書等に設置場所や据付方法が定められています。騒音対策を考える場合、室外機は点音源ですので、距離が2倍になれば6dB減衰し、10倍になれば20dB減衰します。正常に能力を発揮するための据え付けスペースを確保するとともに、近隣へ配慮した取付位置とします。設置場所の選定・隣家の窓などからできるだけ距離を取る。・室外機の正面と左側を解放する。(室外機は背面から空気を吸い込み、正面から空気を排出する特徴があり、塀や植木等の障害物が正面にあると放熱を妨げショートサーキットが生じる)3.騒音が生じている場合の対処法室外機の騒音が気になる場合、その原因は主に「静穏性の低い古い機種の使用」「室外機にゴミが溜まっている」「振動の発生」「室面積に必要以上に大きなエアコンを設置」している場合に分けられます。10年以上前の古い機種や必要以上に高い性能の機種を使用している場合、買い替えも考えられますが、その他に騒音への対策方法として次のような方法があります。振動の抑制ごみの清掃その他・室外機の底と地面の間に、防振ゴムなど緩衝材を挟む。・室外機の土台を交換する。・室外機の清掃を行う・防音壁の設置※いずれも据付要領書等に定める離・室外機を移動する。隔距離を確保する。54