タイトル:リフォームに関するクレームの実態 -心構えと対処法-

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概要

リフォームに関するクレームの実態 -心構えと対処法- の電子ブックです。

電気工事関連のリフォームの注意点1.リフォーム工事の難易度の高い配線工事配線については、そのものが劣化することは稀で、劣化が確認されない限りは、そのまま使用します。ただし、照明器具などの位置の移動や新設、コンセントの増設などで配線の新設が伴う場合、古い住宅では配線図が残されていないことも多く、交換よりも難しい工事となります。機器を移動や新設する場合、取り付け可能な下地の有無、設置予定の機器に必要な出力が得られるかどうか、メーカーカタログ記載の設計上の注意点を確認し、事前調査が必要です。以下は、注意事項です。・リフォーム工事で配線を新設することは基本的に難しい。配線工事・消費電力の大きいものは専用の配線を分電盤から新規に引く。・消費電力の少ないものは近くのコンセントから分岐可能。照明器具工事・LED導入の場合、蛍光灯の安定器を取り外してLED対応の配線にする。第2章実際のクレームと対処法2.テレビコンセント(端子)増設の注意点マンションの上階のリフォームで不適切な配線を行ったために下階でテレビが映りにくくなるというトラブルが報告されています。これは、上の階から下の階へ直列に接続されている直列ユニット方式(送り配線方式)の場合、増設すると配線の長さが変わるため減衰が大きくなるためです。また、配線方式に合わないテレビコンセントを、他の部屋に増設した場合も、下階のテレビ映りが悪くなることがあります。このため、工事後に下階のテレビ映りの確認も必要です。なお、最近の住宅では、増設による減衰が起こりにくいスター配線方式(分配配線方式)が主流となっています。ケーブルテレビ導入物件では、外面露出配線で対応されている場合もありますので個別の確認が必要です。53