タイトル:リフォームに関するクレームの実態 -心構えと対処法-

ページ
53/148

リフォームに関するクレームの実態 -心構えと対処法- の53ページ目の概要です。

各ボタンで、目的のページを開いてください。

概要

リフォームに関するクレームの実態 -心構えと対処法- の電子ブックです。

2床鳴りが生じている場合の注意点やむを得ない現象として、防音直貼フローリングのクッション材による歩行時の沈み込みや、水分を含んで実部分で収縮や膨張が起き、歩行の際生じるさね鳴りがあります。さね鳴りは新築時などに生じやすい現象で、施工や品質上の問題はありません。施主が床鳴りが気になっている場合は、美観に対するリフォームの他、床鳴りの原因調査や補修が必要であることを伝え、対処法を検討します。3フローリングのあばれ、突き上げ、床鳴り防止の注意点施工後のフローリングのあばれ、突き上げ、床鳴り防止のための下地施工の主な注意点を以下に挙げます。・床下の防湿処理、換気措置を十分に行う。・根太の断面寸法や、捨て張り材の厚みはメーカー仕様による。・根太や捨て張り材の段差は、メーカーの定める値以下とする。捨張り工法・下地材の継目とフロアーの継ぎ目がそろわないようにする。・捨て張り材(合板の場合)、フローリング材は伸縮を考慮し、突合せ部や壁際に隙間を設ける。第2章実際のクレームと対処法二重床工法直張工法床暖房下地・二重床メーカーの仕様に沿って下地を設置する。・モルタル下地の場合、十分に乾燥させる。・不陸が3mm/m以上の場合や部分的な凹凸部を事前に補修する。・フローリングおよび床暖房メーカーの仕様に沿って下地を設置する。2.材料別の注意点1無垢材のフローリング無垢材は、樹種や厚み、節の多さなど様々あります。木材由来の特徴として、無垢材は、湿度により伸び縮みが起きるので、この感覚を持った大工に施工してもらうことが前提です。無垢材の場合、仕上げをどのようにするか(塗装・オイル等)、用途やメンテナンス方法の違いも併せて施主と打ち合わせて選択します。2複合フローリング複合フローリングは、基材に貼られた木目プリントや無垢材の仕上げ材の厚さが薄いものが安く、厚いものが高くなっており、仕上げ材の厚みが耐久性に関係します。また、表面塗装されていることがほとんどですが、時間の経過と共に劣化するので定期的なメンテナンスを行い、仕上げ材が剥がれた場合は、交換か色を塗って補修する方法となります。49