タイトル:2019年 既存建物の現況検査手順

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概要

2019年 既存建物の現況検査手順 の電子ブックです。

外壁2-1-2タイルの基材タイルを対象とします。1.劣化事象の判断基準次の事象を確認した場合に、チェックシートの記号を丸で囲みます。aひび幅0.3 mm以上のひびを対象とします。b浮き・はらみ主に湿式のタイル壁に生じます。打診用ハンマーで叩くと打撃音が変化する状態です。浮きが進行し外壁が盛り上がっていたり、膨らんで見える状態を「はらみ」といいます。cはがれ・欠けタイルがはがれ落ちている状態です。dエフロレッセンス(白華現象)主に湿式のタイル壁に生じます。モルタル中の成分が白いアクとなって流れ出て表面に沈着している状態です。記号dとあわせて、あてはまる枝番を丸で囲みます。[d1]うすい:施工直後に発生し、白いアクの流出の色が薄い、水洗いで落ちる。[d2]濃い:白いアクの流出の色が濃く、通常の水洗いで落ちない。b.浮き・はらみ築16年の建物。乾式工法のタイル目地が開いて太鼓状に反っている。(撮影:北海道住宅新聞社編集部)c.はがれ・欠けd.エフロレッセンス(白華現象)左)無釉タイルの表面にモルタル中のアルカリ金属塩が浮き出たもの(粉吹き)。水で容易に落ちる。冬期、外壁北面などで生じやすい。右)ひび等に水が浸入し浸出したカルシウムが空気で硬化したもの(鼻たれ)。ケレンし、塩酸2~3%溶液で洗う。(2017年LIXILタイル・建材総合カタログp795より抜粋(引用))―26―