タイトル:2019年 既存建物の現況検査手順

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概要

2019年 既存建物の現況検査手順 の電子ブックです。

屋根1屋根(平部・役物)の仕上塗装平部の葺き材(化粧スレートなどのコロニアル、厚型スレートやコンクリート瓦(以降、セメント瓦)など)と、役物等(軒天・破風・鼻隠し・棟・谷板・雨押え等)の仕上塗装を対象とします。1.劣化事象の判断基準次の事象を確認した場合に、チェックシートの記号を丸で囲みます。aキズ後付けアンテナ等の施工など、外的な要因などによる傷が生じている状態です。b浮き・ふくれ塗装が下地から離れ、丸いこぶやかさぶたのように他の面より盛り上がっている状態です。c塗装のはがれ皮がめくれるように塗膜の層がはがれている状態です。dチョーキング(手に粉が付く)表面が粉状になることをチョーキング現象といいます。太陽光が当たる面に起きやすい現象です。手でこすり、粉化した顔料の付着から劣化の度合いを診断します。記号dとあわせて、あてはまる枝番を丸で囲みます。[d1]うすい:うっすら手に粉状の物が白く付着します。[d2]濃い:劣化が進行し、粉状の物が手に真っ白く付着します。a.キズガルバリウム鋼板の屋根材に付いたキズc.塗装のはがれ塗膜の付着性が低い(右下:クロスカット試験ではがれが著しい)場合や、はがれの面積が大きい場合は全面塗替えがよい。(建築研究資料№145号、52頁、56頁より転載)d.チョーキング北面より南面で生じやすい。[d1うすい]写真右上、右中央程度[d2濃い]写真左、右下。(建築研究資料№145号、55頁より転載)―6―