タイトル：現況検査手順書

概要

現況検査手順書 の電子ブックです。平成30年2月発行 編集・発行　循環型住宅ビジネスモデル協議会

1壁の傾斜2床の傾斜1.劣化事象の判断基準次の事象を確認した場合に、チェックシートの記号を丸で囲みます。a壁の傾斜壁また柱に6/1000以上の勾配の傾斜がある状態です。6/1000以上の傾斜がある場合、基礎の傾斜も計測し不同沈下の有無を確認します。b床の傾斜床に6/1000以上の勾配の傾斜がある状態です。6/1000以上の傾斜がある場合、基礎の傾斜も計測し不同沈下の有無を確認します。2.補修の判断基準～5築年数～10～15～20～25～30補修の判断基準共通傾斜の原因の調査を含め、補修の提案をします。接合部や耐力壁など耐震に関わる部分は、耐震上支障がないように提案します。（※1）（※2）○○築約25年以上の場合、その他の改修の要望を確認します。今後の住宅の活用期間の予定に応じて、補修を提案します。※1劣化箇所の近くの外装や内装に、水しみ痕や腐朽がある場合、関連がないか注意します。※2目視できない部分に腐朽・蟻害、構造材の不具合、防水材の劣化の可能性がある場合、仕上げ材等を解体する調査を含め、補修の提案をします。3.検査方法建物の構造に安全上の支障が生じていないか、傾斜の有無の計測を行います。傾斜の計測は、複数か所で行います。部屋の隅や建物の端で行うことが望ましいです。【壁の傾斜】1レーザーレベルを柱・壁に近づけて置きます。2上部および下部に計測点を決め、計測点間の距離（約2m）を計測します。3定規等を用いて、各測定点の表面と線の間隔を測り、計測値の差を算出します。4「（計測値の差d1-d2）／（計測点間の距離H）」を計算します。ｄ1H【床の傾斜】1レーザーレベルを平らな床面に水平に置きます。2居室の中央部または隅部に測定点を決め、計測点間の距離（約3m）を計測します。3定規等を用いて、各測定点の表面と線の間隔を測り、計測値の差を算出します。4「（計測値の差d1-d2）／（計測点間の距離L）」を計算します。ｄ1Lｄ2ｄ2―64―