タイトル:地域型木造住宅取組事例集 西ブロック編

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概要

地域型木造住宅取組事例集 西ブロック編。平成28年3月 一般社団法人 木を活かす建築推進協議会

グループの特徴的な取組・PRポイント当グループでは地域住宅産業の活性化・需要の創造を目的に地域の特性を考慮した「『長く安心して住み続けられる地域型住宅』をお施主様に提供する事、また施工事業者会員のレベルアップを図ることを目標としている。軟弱地盤の多い土地柄である為、地盤調査及び地盤保証をつけることを必須とし、「はれのくに」と言われる日照時間の長さを生かした「太陽光発電システム」の設置が出来るよう耐荷重計算された屋根構造とする事など会員内の設計部会と連携を図りながらグループ独自のルールを決めている。特に力を入れているのが、引渡後の10年間に渡る定期点検であり、2年、5年、10年後の定期点検を公正に行えるよう第三者機関へ依頼している。そして確実に定期点検を実施する為、定期点検費用10年間分をまとめて工務店様より事務局へ積立金として入金頂き、点検のつど事務局で支払うというシステムを取っている。定期点検機関で、お施主様との点検実施日の打合せから点検・報告書の作成迄を行い、工務店はその報告を受けて、補修等の提案をお施主様に行う。事務局は定期点検の実施状況を管理していく役割を担い3者協力のもとスムーズかつ確実な第三者機関の定期点検システムを構築し、会員の自社点検と重複活用している。岡山県産材の活用という点では、主要構造材の50%以上に岡山県産材を使用する事をルールとし、住文化の継承推進として、室内装飾として化粧梁の取付けや無垢カウンター、無垢キッチン等の取付けをオプションとして推奨しており岡山県産材の仕様比率のUPにもつながっていると思われる。また、会員様間の情報交換が密に行えるようになることで、会員間での商流を利用し、岡山県産材の中国含めた海外への輸出もスタートし、当グループの運営は岡山県産材の需要活性化には大きく寄与出来ていると判断できる。支援団体や関係企業より講師を招いての勉強会を定期的に開催することで、施工事業者全体のレベルアップをはかり、各補助事業の利用促進フォローする事で、長期優良リフォーム事業やスマートウェルネス事業など新たな活動に取り組んでみようとする事業者数も拡大してきている。何よりも、この地域型住宅ブランド化事業に参画することで、長期優良住宅に初めて取り組み始めた施工事業者会員様が毎年数社づつでも出てきているのが大きなグループ運営の成功なのではないかと考えている。補助対象住宅の建設事例(写真)焼板と漆喰のコントラストが美しい外観内部は県産材を中心に杉の床・天井・柱・梁と珪藻土を使用外観内観089