タイトル:地域型木造住宅取組事例集 東ブロック編

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概要

地域型木造住宅取組事例集 東ブロック編。平成28年3月 一般社団法人 木を活かす建築推進協議会

グループの特徴的な取組・PRポイント◆外断熱工法の省エネ住宅に長年取り組む工務店数社が、平成23年3月に発生した東日本大震災後、既存客の安否確認に個別訪問を実施した時に入居者より聞き取りし実感した、住宅に必要な最低限の性能(省エネ)に共感する施工店が集まって2011年12月に復興住宅を手がけようということで結成。参考「入居者からの聞き取り調査結果」(一部)1震災時の停電で暖房器具が使用不可能になったにもかかわらず、震災後数日間は暖房せずとも一定の室温を保っていたことで、子供が動揺することなく元気でいられた。→次世代省エネ基準以上の断熱気密性の必要性2近隣の住宅は床下換気口から津波が侵入(床下浸水)、避難所生活を送ると共に住宅の改修や建替えを余儀なくされたが、自宅は基礎断熱で、かつ気密性が高いことから床下に水が入らず、住宅の改修に大きな負担が無く、むろん避難所や仮設住宅を利用しなかった。年老いた両親にとって住み慣れた住宅にいられることが一番良かった。→建物を外側からすっぽり覆う外断熱工法、特に基礎断熱のメリットが大きかった3地盤沈下で住宅は傾いたが、構造にダメージがない(構造クラックが生じていない)ことが分かったので、住宅を建替えすることなく、沈下した部分をジャッキアップすることで住宅の傾きを解消でき、日常生活が戻った。→構造材に腐朽が生じていないから金物の効果が持続している、長期優良住宅の耐震性能の効果◆長持ちする住宅のためには、いつの時代にも入手できる構造材が必要不可欠、その考えに共感する原木供給業者が参加。◆グループの共通目的東日本大震災を受け、住宅の性能は長期優良住宅、次世代省エネ基準にとどまることなく、目指すはさらなる断熱気密性能の向上、かつ間取りや窓の配置の工夫によりエネルギー負荷を抑え、さらに太陽光発電やソーラー給湯を取りいれながら、限りなく自立循環(自己完結)ができる「ゼロエネ」住宅を啓蒙、普及することである。それがとりもなおさず、建物の長寿命化につながり、居住空間に極端な温度差が生じないことから、住まう人の健康に貢献するものとなる。東日本大震災を経験した会員各社がそれぞれの立場から感じた、これからの住宅に求められる性能を追求することで生まれた共通の目的である。補助対象住宅の建設事例(写真)気密性能にこだわった外断熱工法で建てることで、少ない熱源でも家中どこにいてもほぼ同じ温度になり、寒い冬も各部屋を仕切る必要がありません。こちらの住宅は真冬も暖炉1台で家全体が暖かく、喜ばれています。住宅を外側から断熱材で覆うため床から屋根裏まで家全体をダイナミックに使え、実際の面積以上の広がりを感じます。温度差がない空間を作ることができるため、間取りの自由度が高まりました。現在は1世帯で吹き抜けもあり広々と使っていますが、将来2世帯で同居することになった場合に、2階ホールを間仕切ったり、吹き抜けに床を設けることを考慮した構造になっています。人生の各ステージに合わせて姿を変えながら長く暮らせる家になっています。外観内観055