タイトル:リフォーム現場のトラブル回避ノウハウ 現場編

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リフォーム現場のトラブル回避ノウハウ 現場編 の66ページ目の概要です。

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概要

リフォーム現場のトラブル回避ノウハウ 現場編 の電子ブックです。一般社団法人JBN・全国工務店協会

第4章引き渡し前後の対応1引き渡しの前に確認すべきこと引き渡しをする前には、施主検査を行うことになります。これは、打ち合わせ通りのものが設置されているか、設置された機器が正しく作動するか、傷やごみが残っていないかといったことを確認するためのものです。傷や汚れは、引き渡し前は施工者側の責任ですが、引き渡し後は、明らかに施工が原因とわかる場合でない限り施主の責任となることから、双方でチェックすることは、責任の所在を明確にする上で非常に重要な行為となります。施主検査に当たり、事前に社内検査を行い、そこで見つけた問題点を直した後に施主検査を受けるようにします。クリーニングまで完了していない状況で施主検査を行うと、「きれいにするためにリフォームしたのに、こんなに傷や汚れがあるのは不安だから、より細かく見なければいけない。」と思われ、ごくごく細かい傷や汚れについても指摘され、その記録と補修で大変な労力がかかることがあります。また、引渡時に不明な点が多いと、住み始めてから「〇〇がない」とか、「これはどうなっているの?」という多くの疑問が出てきてしまいます。それらを回避するために、建物の仕上がりだけでなく、引き渡される予定の書類(たとえば確認申請書類や検査済証、保証書、引き渡し書類、施工報告書、保証書や保険の証券など)が現在どこにあり、いつ提出できるかなどを説明し、ご理解いただきましょう。その他、引っ越しや火災保険の手続きなどのスケジュールや追加工事を含めた最終金の支払い条件など、金銭面についても改めて確認することで、記憶違いによるトラブルを防げるものと思います。傷や汚れは気になるレベルが人によって異なりますが、施主の感覚に合わせて仕上げを変えることは難しい上に、レベルが異なっていたことが発覚すると低いレベルで引き渡された施主としては、裏切られたという気持ちになります。できる限り仕上げの質を向上して統一し、満足いただける引き渡しにしたいものです。チェックリストチェックリストチェックリスト設備機器色・柄傷汚れ残工事その他引き渡し日引っ越し日電気水道の切り替え火災保険その他受領書類支払い関係登記別途工事その他66