タイトル:リフォーム現場のトラブル回避ノウハウ 準備編

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概要

リフォーム現場のトラブル回避ノウハウ 準備編 の電子ブックです。一般社団法人JBN・全国工務店協会

リフォーム現場のトラブル回避ノウハウ準備編2近隣あいさつ1近隣あいさつ直接隣接している住戸は上下左右となりますが、音の影響がどこまで及ぶかは何とも言えません。マンションの慣習があるところもありますので、管理人に相談をして、あいさつをする対象住戸を決定できると良いでしょう。特に取り決めがない場合は、少なくとも上下左右と斜めの8戸については、施主と同行して工事のあいさつに回ることが必要でしょう。また、周辺の住人だけでなく全住人へのお知らせとして、エントランスホールやエレベーターホール、マンションによってはエレベーター内にまで工事予定のお知らせを掲示する必要もあります。近隣あいさつでは、周辺住人の生活状況を把握して、養生への気遣いや音が出せる時間帯など把握できると良いでしょう。戸建て住宅編でも挙げましたが、工事完了時にもあいさつに伺えると、より良い対応になると思います。2住人のリフォームに対する耐性マンション内で初のリフォーム工事の場合、住民に音に対する耐性がないことがあります。工事の音に慣れていないためちょっとした音に対しても敏感になり、管理事務所に苦情を伝えます。そうした場合、管理人としてはその内容を現場に伝えなくてはならないことから、工事を止めさせ、現場監督に苦情を申し込むということになります。それが繰り返されると、音を気にするあまり工事の進行が遅れてしまうこともあります。築年数の古いマンション(ビンテージマンションと呼ばれたりします)の場合、リフォーム工事が頻繁に行われていると考えられることから、工事が行われることについては、それほど苦情が出ないこともあります。この他、工事の音が躯体を伝わって遠く離れた住戸にひびくこともあり、苦情を受けることもあります。工事への耐性は、住んでいる人や管理人の性格などにもよりますので一概には言えませんが、管理人に住人の状況を教えてもらうなどして準備を行い、管理人と、その先にいる住人にどう納得してもらえるかといったことを考えて、基本的に下手に構えることが良い結果を生むことが多いようです。ただし過度な要求に応えてしまうと、あるいは応えてしまった過去の業者がいると、同じように過度な要求を突き付られることがあるので、会社としてどう対応するか、施主も含めて協議を行う必要があると思います。85