タイトル:リフォーム現場のトラブル回避ノウハウ 準備編

ページ
83/88

リフォーム現場のトラブル回避ノウハウ 準備編 の83ページ目の概要です。

各ボタンで、目的のページを開いてください。

概要

リフォーム現場のトラブル回避ノウハウ 準備編 の電子ブックです。一般社団法人JBN・全国工務店協会

リフォーム現場のトラブル回避ノウハウ準備編12電気容量等の確認電気容量は、住棟で最大値が決まっているため、各戸に割り当てられる電気容量にも限界があります。ガスコンロをIHヒーターにする場合など、管理組合に確認して許可をもらう必要があります。ガスや水道に関しては、使用量が急激に大きくなるリフォームはあまり想定されないので大きな問題が起きることはないと考えられます。その他、警報機器、インフォメーション機器、インターネット、H A、セキュリティーなど配線ルートによっては、専用住宅内で切断工事を行うとその上階あるいは下階に影響が及ぶことがありますので、弱電の配線状態も図面や管理人にヒアリングするなどして確認しておく必要があるでしょう。13管理規約の確認マンションごとに管理規約が設けられており、管理の条件等が定められていますが、その中で、マンション内の騒音レベル、床の遮音レベル、共用部での問題点発見時の報告、工事作業時間の制限、工事用搬入口の制限、入館者の管理などリフォーム工事に関係する規約が定められていることがありますので、工事に入る前に確認を行うことが重要です。管理規約は、工事関係者に対して閲覧させてくれるところと、施主に管理規約の閲覧等をしてもらってその内容を確認させてもらうところ、リフォーム工事に関する規約の抜粋の冊子を用意しているところなど、マンションによって対応方法はさまざまですので、管理事務所でどのような形で管理を行っているのか、制限はどういったものかという確認を行うことが重要になります。14共用通路の安全と養生方法の確認リフォーム工事を行う際に共用部分の養生方法が定められているところもあります。共用部の養生は、「毎回作業開始時に設置し作業終了時に撤去せよ」というところ、「工事に入った段階で設置し工事完了時の撤去で良い」というところなどです。これも事前の確認が重要です。共用部については、規定を守るだけでなく、共用部を汚さない、傷つけないための工夫をすること、床の養生シートなどは、住人が足を滑らさないよう、滑らない素材のものを使用するなど、余計な事故やトラブルを引き起こさないための配慮を行うことが必要だと思います。養生を行っていても起きる失敗として、工事現場内で靴の底に汚れが付くことから、出入り口に濡れタオルなどを靴底拭きとして敷いていることがあります。これは良いことなのですが、出入りが多く靴底拭き自体が汚れていると、拭くことによって靴の底が汚れ、外に足跡を付けることになってしまいます。設置を行うのであれば、常に靴底拭きをきれいにしておく配慮が必要です。現場監督は、現場に訪れる際に確認し、現場に長時間いる大工などが注意して手入れを行うよう指導しましょう。83