タイトル:リフォーム現場のトラブル回避ノウハウ 準備編

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リフォーム現場のトラブル回避ノウハウ 準備編 の82ページ目の概要です。

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概要

リフォーム現場のトラブル回避ノウハウ 準備編 の電子ブックです。一般社団法人JBN・全国工務店協会

第5章専有部分のリフォームを中心に(マンション)8直貼りの天井や壁にひび割れがある場合、躯体にも生じている可能性が高いということは把握できると思います。そのひび割れが躯体を貫通しているかによっても対処方法に大きな違いが出ます。一般に直貼りの躯体面はモルタルで均してあるので、モルタルだけのひび割れなのか、躯体まで達しているものなのかの判断が必要となります。この場合、ピアノ線を差し込むなどして深さを確認して判断します。9ひび割れ壁構造のマンションの場合、間仕切り壁の撤去を伴う計画の場合、構造図の確認を行うことも重要ですが、現地でスイッチプレートやコンセントプレートを外して壁内を確認することも合わせて行えると良いでしょう。10構造壁梁位置室内に梁の形をして天井面に出ているものに関して、躯体の梁とダクトを通すために空洞になっているものがあります。配管やダクト用のふかし梁の場合、通常は近くに点検口が設けられているので、点検口を空けて確認できると良いでしょう。点検口は簡単に開閉できるタイプのものと、ビスで留められているものがあるため、ドライバー、脚立、懐中電灯等の持参は必須です。室内から見る梁型と内部の違いダクト配管などのスペース均しモルタルクロス野縁石膏ボードクロス野縁石膏ボードクロスクロス直貼りの場合下地組がある場合梁型に空洞が付加されている場合11設備配管位置配管用のピットが床下に設けられている場合、竪管への接続が床下になることから、ある程度水回りの配置の変更が可能であるが、床上で配管されている場合、把握しきれずに設備機器の移動計画を行うと配管を通すスペースがなく、床のかさ上げや配管カバーをかけなければいけないなど、レイアウトやデザインに影響があります。設備の位置変更を行う場合は、給排水設備図画で、配管がどこを通っているのか、キッチンや洗面台の床の底板を外したりPSの点検口から確認できると良いでしょう。82