タイトル:リフォーム現場のトラブル回避ノウハウ 準備編

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概要

リフォーム現場のトラブル回避ノウハウ 準備編 の電子ブックです。一般社団法人JBN・全国工務店協会

第5章専有部分のリフォームを中心に(マンション)1-2設備的な違い給水・給湯管の素材として近年見られるポリブテン管や架橋ポリエチレン管は1990年ごろから使用されてきたもので、それ以前のマンションでは、亜鉛メッキ鋼管や塩ビライニング鋼管などが使用されていました。その年代の建物は配管類が耐用年数を過ぎ、配管接合部等が錆びて薄くなり、水圧に耐えられず水漏れが起きることもあると想定しておきましょう。また、排水管は、いまだに鋳鉄管が使用されているところもあり、接合部分の錆抜け等による漏水事故が発生した事例もあります。平面図だけでなく給排水管の素材以外にも、逆梁工法や設備配管部分のスラブを下げ、専有部の配管展は開専図有も採部寸で行う配管方法が採用されだしたのはここ20年ほどです。それ以前の建物の排水管は、階下の住戸の天井内に収められていることが多く、排水管の更新や清掃について制限されていたり、階下の給排水管を共用部として規約に定められていたりすることがあります。これは、打ち合わせ時に管理人に確認すべき事項です。旧建物1古い建物の場合、排水管を高圧洗浄すると劣化部分が破損し、漏水が生じることがあるので、管理人から排水管に関する注意点をヒアリングする。配管が床下配管で共有部と2下階部分の配管が共用部の場合、高圧洗浄等は管理組合されていることもあると相談する。近年の建物3建築年代と設備の状況を確認して、懸念が残る場合は、まずは天井裏の点検口から上階の配管の劣化度合いを確認して類推する。5セキュリティー配管は専有部近年のタワーマンションはコンシェルジュが常駐していることがあり、入館に当たりセキュリティーカードを申請してから入館しなければいけないところが多いです。その場合、その指示に従って入館や搬出入、工事を行わないと、施主に連絡が行くなど、迷惑を掛けることにもなりますので、そのマンションのルールを関係者全員に通達する必要があります。P80この他、工事中の鍵の管理にキーボックスを使っても良い場合と良くない場合、住人用と搬入用のエレベーターが異なる場合もありますので、管理規約の確認や管理人へのヒアリングで事前に把握しておく必要があるでしょう。12セキュリティーに関するルールはマンションによって異なる。事前に把握し、関係者全員に通達をする。〇〇マンションGUEST80