タイトル:リフォーム現場のトラブル回避ノウハウ 準備編

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概要

リフォーム現場のトラブル回避ノウハウ 準備編 の電子ブックです。一般社団法人JBN・全国工務店協会

第1章リフォームの前に1リフォームの?的を把握しようリフォームには必ず目的があります。何となくでリフォームをする人はまずいません。家が暗い。暑い。寒い。息子夫婦と同居する。終の棲家として。親の家を継ぐ。など理由はさまざまです。例え目的を知らなくても、計画を作成する段階で施主の要望は取り入れられているはずなので、施主が求めるものを提供することは可能かもしれません。しかし、目的を知っていれば、現場においてもより良い提案や改善をすることが可能になり、それによって満足度や信頼度の向上が見込めます。信頼が高まれば工事中の関係性が良好になるだけでなく工事後も良好な関係が継続でき、さらなるリフォームや紹介につながることもあります。具体的な行動としては、施主が何を求めてリフォームを行うことになったのかを、営業や設計から聞き取る、あるいは引継ぎ資料に優先順位も含めた施主の思いについての記入欄を設けて、その内容を把握します。それによって、工事を進める中で迷ったときのより良い提案への指標とすることができ、施主の要望を読み誤らず、満足度の高いリフォームを提供することができるでしょう。それに対して、施主の要望を把握せずに工事を進めて、良かれと思って行った工事が施主の要望からかけ離れ、施主の思いとは異なるものが出来上がってしまい、完成引き渡しの際に「こんなことならリフォームするのではなかった」と言われて喜んでいただけないこともあります。reform_01_1_Lそうした状況に陥らないようにするために、施主が何を求めているのか、現場にどのような印象を持っているのかといったことを会話の中に織り交ぜて、さりげなく把握できると良いでしょう。そのためには施主との会話時間を確保するために、普段の業務を効率化して自由になる時間を作ることを心掛ける必要があるでしょう。図面通りの作業だけでもいいのだけど施主のリフォームの目的は何だろう?暖かい住まい?老齢化対応で段差解消?8