タイトル:リフォーム現場のトラブル回避ノウハウ 準備編

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概要

リフォーム現場のトラブル回避ノウハウ 準備編 の電子ブックです。一般社団法人JBN・全国工務店協会

リフォーム現場のトラブル回避ノウハウ準備編すが、せん断ひび割れの場合、耐震上危険性のある割れ方で、根本的な補修あるいは補強が必要な状況であると言えます。梁梁地震時等に柱頭部分に生じた曲げひび割れ上部荷重等で曲げモーメントを受けている梁のひび割れ不同沈下や地震でせん断力が働いた際に生じた斜めのひび割れ地震時に斜めに生じたせん断ひび割れと、主筋に沿った付着ひび割れ柱柱曲げひび割れ(微細なものは許容される)せん断ひび割れ(補強が必要とされる)症状を把握してどちらのひび割れか判断できるようにしましょう。ただ、柱や梁、耐震壁は共用部であることから、その補修に関しては管理組合で検討を行い、修繕積立金等で対処すべきものとなります。こうした劣化が発見されると住戸だけの問題ではなくなり、建物全体のこととして、対策の協議が必要となります。この場合、協議の時間と補修までの手配、準備期間が必要となるため、住戸での工事がストップしてしまうことが考えられます。こうなると、元々の契約を守ることができなくなってしまいます。年代によってどの程度の損傷が生じている可能性があるかといったことを事前に予測し、そうした症状が現れた場合に会社としてどういった対応をするか、施主にどう伝え、どう協議するかを事前に検討しておくことで、現場での困惑やトラブルを迅速に解決することができるでしょう。1解体すると共用部である躯体にひび割れ等が見つかることがある。2躯体のひび割れ補修は、原則管理組合が検討し費用を拠出するべきもの。3管理組合を通すと施工途中であるにもかかわらず、検討や決定に時間がかかることが多い。4躯体にひび割れが見られた場合の対応方法を社内で決めておく。79