タイトル:リフォーム現場のトラブル回避ノウハウ 準備編

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リフォーム現場のトラブル回避ノウハウ 準備編 の74ページ目の概要です。

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概要

リフォーム現場のトラブル回避ノウハウ 準備編 の電子ブックです。一般社団法人JBN・全国工務店協会

第4章近隣対応6工事現場への侵入防止住宅の現場の場合、現場内への侵入防止柵が全くないというところをよく見かけます。特に戸締りができない状態であっても常にオープンで、盗難やいたずらを防ごうという意志が感じられない現場です。何か問題が生じた際に、対策を講じていなかったという点において、その責任を問われることもあるでしょう。例えば、図面を放置してそれが盗難にあってしまうといったことが考えられます。実際にそうした事例はありませんが、施主がその状態に不安を感じて問題提起をされたということはあります。近年、個人情報を気にする方が増えていることもあるので、施主の不安を助長しないためにも、工事現場内への部外者の侵入を遮る手段は講じておくべきでしょう。また、住みながらの工事の場合は、戸締りがされていない状況で施主が就寝するといったことも考えられます。その場合、施主の感じる不安は大きいものとなりますので、十分な防止策を講じる必要があることは言うまでもありません。具体的には、簡単に突破できるような仮閉鎖ではなく、下地木材や合板などを組み合わせて、簡単には破られないと感じさせる程度の閉鎖を行う必要があるでしょう。工事をする側としては、翌日その部分は塞ぐのでいちいち閉鎖をしているとその解体の時間もかかると思いがちですが、施主の不安だけでなく、実際にその状態で事件や事故が発生してしまうと取り返しのつかないことになりので、リスクを低減するためにも十分な養生を行うよう心掛けましょう。十分な仮囲い心もとない仮囲い1現場への侵入防止策は、近隣の安全のためにも十分行えるよう予算配分から織り込もう。2戸締りができない状況で工事が終わらないように工程を組み管理することも重要。74