タイトル:リフォーム現場のトラブル回避ノウハウ 準備編

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概要

リフォーム現場のトラブル回避ノウハウ 準備編 の電子ブックです。一般社団法人JBN・全国工務店協会

第4章近隣対応4近隣の生活状況の把握近隣には、体調の悪い人、夜勤の人、小さい子供がいる人、寝たきりの病人がいる人などさまざまな人が住んでいます。こうした人にとっては、日中の工事の音は迷惑な音として捉えられます。近隣あいさつに訪れた際に、工事に当たって気になることや家庭の状況をそれとなく聞き出せるように心掛けましょう。また、対応してくれた人だけでなくご家族に伝えていただけるようお願いをすることも重要だと思います。2世帯同居のお宅に説明に上がった際に、娘さんが対応してくれて、非常に好意的だったのですが、実際に工事が始まるとお父さんが現場に来て、「こんな工事を行うとは聞いていない。車も邪魔だし音もうるさい」とクレームを言われました。この時は、娘さんに説明してご理解いただいた旨をお話ししましたが、「私は聞いていない」の一点張りで、娘さんにした説明と同じ説明を行い、あいさつ文とタオルを改めてお渡しして、しぶしぶごP68理解いただいたというケースがあります。完全分離の2世帯住宅であれば、それぞれのお宅にあいさつ文等を入れることができますが、玄関が一つの同居世帯だとわかりにくくて、なかなかできません。そうした場合は、あいさつの際にそれとなく家族構成などが聞き、2世帯の時は同居世帯の方にもあいさつ文と手土産を渡すことで、こうした誤解は防げるのではないでしょうか。1あいさつの際は、工事に当たって気になりそうな点等を聞き、その流れから生活状況や家族構成を把握できると良い。2同居世帯は、別世帯と捉えて2軒分のあいさつをしておこう。68