タイトル:リフォーム現場のトラブル回避ノウハウ 準備編

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リフォーム現場のトラブル回避ノウハウ 準備編 の61ページ目の概要です。

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概要

リフォーム現場のトラブル回避ノウハウ 準備編 の電子ブックです。一般社団法人JBN・全国工務店協会

11クロスの剥がれがあったらリフォーム現場のトラブル回避ノウハウ準備編ビニルクロスは、水溶性の糊で接着されているため、湿気や雨漏りにより水分が染み込むと糊が溶け、はがれてしまうことがあります。クロスの張り直しを行う際は、その原因を特定し、対処を行ってからにしないと、新たにクロスを張ったとしても同じ状態になってしまうことは容易に想像できます。結露による場合は、原因の特定が難しいのですが、原因を解消してからリフォーム工事に掛かる必要があります。12床の不陸があったら床の不陸については、レーザーレベルを使って部屋のどの部分にどれだけの傾斜があるのか計測・記録します。計測位置を正確に記録することで経過観察が可能になります。傾斜の傾向が室の中央など部分的である場合は、梁のたわみや仕口のめり込みなど部分的に問題があることが考えられます。この場合、伏図を検証して上部の荷重に対して梁成が妥当かを検証します。伏図がない場合には天井点検口や床下点検口を設けてその梁や仕口部分を確認しないと把握できません。これに対して、床、壁共全体的に一方向に傾斜している傾向がみられる場合は、建物全体の不同沈下が疑われます。傾斜の大きさによっては、床面だけを水平に戻す方法やジャッキアップして建物全体を元に戻す補修を行うことになることも考えられます。その場合の調査としては、地盤の強度の確認も必要であることから地盤調査なども必要になります。リフォーム工事の対象外である場合、現状をわかりやすく説明し、それによって生じる今後の影響、補修を行う場合の補修方法や期間、費用あるいは保険の利用などさまざまな可能性を提示し、どのように対処するかを相談する必要があります。1水平器で室全体の傾斜を記録することは難しいので、レーザーレベルで、高低差を測る。正確な計測点がわかれば、計測値の比較が可能になり経過観察が可能となる。2傾斜状況により補修方法はいくつか考えられるので、正確な情報を提供して、施主の感覚や予算にあった提案ができるようにしておく。3詳細調査が必要な場合、その内容についても説明をしておく。61