タイトル:リフォーム現場のトラブル回避ノウハウ 準備編

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概要

リフォーム現場のトラブル回避ノウハウ 準備編 の電子ブックです。一般社団法人JBN・全国工務店協会

5開口部周りに雨染み跡があったらリフォーム現場のトラブル回避ノウハウ準備編建具周りの雨漏りを判断する際の注意点として、開口部の縦枠や下枠に生じている水染み跡が、開口部を閉め忘れて、その隙間から吹き込んだものではないかどうかの判別を行う必要があります。これは窓が開け放たれていた時に雨が降り、吹込み、水染み跡がついてしまったというもので、雨漏りには該当しません。症状としては、窓台の水染み跡に加え、縦枠にも雨線に沿った水染み跡が見られることで、判断できることがあります。また、内窓を付けている建物の場合、2階の内窓が閉まっていて外窓を閉め忘れて吹込み、1階の天井付近から水がしたたり落ち、「雨漏りだ!」と騒がれることがあります。こうした事がありうるということも視野に入れて劣化症状を観察するようにしましょう。P55雨漏り症状の判断が難しい箇所として、トップライトが挙げられます。基本的に天井面などの上方に取り付けられるため、暖かい空気がたまりやすい状況になっています。そして、トップライトの枠やガラス面の断熱性能が低い場合、当該部分に結露が生じ、結露水が滴下したり、壁面に吸い込まれて水染み跡になっていたりすることがあります。これも雨漏りではありませんので、誤った判断をしないように注意する必要があります。この症状はその場では判別しにくいことがありますので、降雨時に生じているものなのか、天候にかかわらず冬季に生じているものなのかを一部施損主に確認して判断材料に加えることも必要になります。雨線より下部に水染がある場合45°吹き込みによる可能性が大きい枠の継目付近に見られる場合雨漏りの可能性が高い1窓周りの雨染みは、雨漏りのものと、雨が吹き込んだことにより生じたもの、結露によって生じたものがある。2内窓を取り付けた窓においては、外窓の締め忘れによる施工者の責任ではない雨漏りもあるので、窓の扱いについて、施主に十分な注意を行う必要がある。3トップライトの水染みには、雨漏りによるものと結露によるものがある。開閉式のものの場合、締め忘れによる吹込みもある。4窓周りの雨漏りについては、雨漏りによるものなのか、それ以外の原因によるものなのかを注意深く観察して判断する必要がある。55